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2008年06月23日

「栄町共同売店」という試み

「栄町共同売店」という試み 「栄町共同売店」という試み

栄町共同売店の報告です。

先月開催した共同売店写真展in栄町市場では、期間限定の『栄町共同売店』を営業していました。
もちろん、もともと栄町には共同売店はありません。これは熱烈な共同売店ファンであり、普段は福祉関係のお仕事をされているチェ・ブーブーさんの並々ならぬ熱意によって実現した「試験営業」でした。

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那覇などの商業地には共同売店が設立された記録はないようです。本島南部では玉城、東風平、具志頭などに数軒あったのみのようです。
でも現代においては、空洞化が進む商店街など旧市街地、高齢化が進んだ住宅地などで共同売店を新設するメリットがあると思います。栄町商店街も、近郊に大型商業地域ができたことで昔の活気はなくなってしまっています。アーケードの設置や様々なイベントなどで買い物客の流れを呼び戻そうと努力されています。

今回は写真展イベントに併設して、実験的に共同売店を営業してみようという試みでした。出資者は、福祉関係の皆さんを中心に22名。1人500円ずつ出資しました。(総額1万1千円)
栄町商店街には子どもが利用できる店がないということで駄菓子を中心に仕入れて、5月10日から24日までの15日間、営業を行いました。(※また奥郷友会の金城さんのご厚意で、奥の新茶「おくみどり」も販売することができました)

その結果は、
◆売り上げ40,425円 − 仕入れ33,359円 = 利益7,066円
◆前島アートセンターへの家賃3,533円を引いた残りが、純利益3,533円となり、なんと一株あたり160円の配当がありました! (※最初の出資金、株券500円は本出店までそのまま残そうということになりました)

ちなみに配当は、現物支給です(笑)
「栄町共同売店」という試み

主任(店主兼組合長)の新城カメーさんをはじめ、ボランティアで店番をしてくれた学生さんやおじいちゃんなどへの人件費はまったく含まれていないので、儲かったとは言えないのですが、、、

「栄町共同売店」という試み 「栄町共同売店」という試み

株主総会(!)の様子です。

それにしても、店番をしてくれた方々やお客さんの反応、そして栄町の組合の方々の感想は、想像以上にいいものでした。
「ぜひ続けてほしい」「本当に営業してほしい」
という声もたくさん頂いています。
今後に向けての具体的な動きはまだできていないのですが、多くの方のご協力がないと実現できないと思います。
興味のある方は、ぜひ力と知恵を貸してください!

詳しい総会の感想は↓

株主からの感想
・出店中は人の流れがあった。共同店として市場の商品と違うものをしてほしい。奥の緑茶はよかった。
・楽しかった。初日から大盛況だった。5時~からが子供が来て忙しかった。
・栄町共同売店の存在自体が、やすらげる雰囲気であった。
・駄菓子屋に買い物をした人も懐かしがっていた。
・に乗った子供に、自転車の置く場所やマナーなども教えていた。
・物じゃないサービス。ゆんたくの場が中心になるスペースだった。ぜひ継続してほしい、継続するのであれば株主になりたい。
・子どもがお金を使うことに、店員が逆にお金の心配してしまった。でも小遣いをもらう目的で、お手伝い等もしてもらえればと思った。
・子供の視点が大切。18歳の娘も楽しんでいた。今後女子高生とかも喜ぶのでは?栄町市場にいままで入りにくかったが、一歩でも入る機会が必要。
・くじの開け方を子供は知っているが、大人が知らないほうが多い。
・こども株式会社の見本になる。子供の目が活き活きしていた。可能なら継続してほしい。
・自分にとってもとても良かった。年は関係ない。人と人の接点がある場所・場であった。
・土日も開けていたらよかった。人が尋ねて来ていた。
・珊瑚舎スコーレも市場に出店する予定。何か出来ないか。
・今後は、学生が関わったら面白いのでは?気持ちがある学生は多いが「場」がない。
・PTAも巻き込むことができるのでは?
・お年寄りがお年寄りに声かける場面も見られた。
・共同売店があれば、地域でも自活できるのでは?と思った。
・新城さんが店主だから来た方も多かった。新城さんが店主だった力も大きかった。

今後について
・できるなら継続してほしい。今回、皆片手までやったが大変だった。
・メインの人がいない(つり銭等が心配だった)。
・駐車場の問題。
・だれでも座っていいわけじゃない。店員となじみの関係がある。

今回の収益をどうするか?下記から株主に選んでもらう。
①株券代預かり 配当金預かり(次回のため)
②株券代預かり 配当金株主へ(次回のため)
③株株・配当金共に株主へ
④株券代株主へ 配当金預かり



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栄町共同売店【南 方 琉 球 日 記】at 2008年09月04日 18:49
この記事へのコメント
こんにちわ

ryuQ吉澤です

記事のリンクご紹介ありがとうございます


ところで伊計島共同売店前でこどもたちの鼓笛隊が歩きました!

私のhttp://okinawashikaiya2.ti-da.net/d2008-06-24.html
で紹介中です(^^)
Posted by 上等沖縄司会屋上等沖縄司会屋 at 2008年06月24日 15:56
いつもありがとうございます。
伊計島の子ども達、いいですね~。今、仕事で小学校回りしてますが、伊計小学校行ってみたいな!
Posted by マキシ at 2008年06月26日 18:35
株式発行して大丈夫なのですか?
子供銀行のノリで運営していると、いつか必ず行政(税務署)が・・・・
Posted by 東洋の哲っちゃん at 2008年06月29日 10:09
東洋の哲ちゃんさん、ご心配ごもっともです。
正直言って法律に関しては詳しくないのですが、今回は勢いで「子ども銀行」のノリでいいからやってしまえ!というのが実状です(笑)
本当に「営業」を始めて収益が出れば、もちろん税金を払わないといけなくなりますし、ちゃんとした組織にしなきゃいけないですよね。あとは「元本や高配当を保証!」と言い出したら出資法違反でしょうが。
東洋の哲ちゃんさんは、そのあたりに詳しいですか?

「共同売店方式(地域住民を中心とする共同出資、共同運営)」を目指すなら、役員や規約などは決めないといけないですね。
実際の沖縄各地の共同売店は、組織としては民法上の「法人格のない社団、任意団体」ということになるようです。(詳しくなくてすみません、、、)税務署から見れば単なる「商店」でしょうが。門中や模合や入会など、沖縄には法的にどんな組織なのかよく分からないものが多いみたいですね。

これから「現代版共同売店」を作っていくなら任意の組合でもいいですが、LLP、中間法人、また奄美のように株式会社にするなどいろんな形態があるようです。
今回のように商店街の中の共同売店であれば、商店街振興組合が運営するアンテナショップのような扱いもあるかもしれません。
どんな組織にしたらいいのか、いいアイディアがあればぜひお知らせください。
Posted by 眞喜志 at 2008年07月01日 00:46
 
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