ついに世界へ発信!共同売店!!

mkat

2012年06月02日 13:19

5/25(金)、JICA沖縄国際センターにて、共同売店についての講義を行いました!

数年前から、あちこちで「共同売店は途上国でも役に立つはず!」と言い続けてきましたが、多くの皆様のご協力でついにここまで漕ぎ着けました。



講師は沖縄大学の宮城能彦先生と私。
沖縄環境クラブさんが実施するエコツーリズム研修の1コマに加えて頂き、ラオス、インドネシア、スリランカ、東チモール、サモア、キリバス、ソロモン、パラオなどアジア・大洋州から来られた研修生の皆さんに、3時間にわたって紹介しました。



この講義が実現するまでにはいろいろな変遷がありまして、NPO法人レキオウィングさんと事業提案書を作って、アフリカで研修できないかとかボリビアに調査に行こうとか(笑)
一昨年暮れには、JICA沖縄の課長さんたちと一緒に奥共同店へ視察&ヒヤリングにも行きました。

いきなりアフリカまでは行けませんでしたが、共同売店を世界へ紹介する歴史的第一歩となり、私もとても嬉しいです。



とはいえ、何しろ初めてのことで、前例もありません。
何をどう伝えたらいいのか、これからが試行錯誤の始まりです。
研修生の皆さんの反応も、講義中はもうちょっと、という気がしました。
最後に書いてもらった感想は、「ぜひスリランカに来てください!」など(笑)、いい反応でしたよ。



そもそもエコツーリズムを学ぶために来ている皆さんにとっては、テーマがちょっと違います。共同売店はどちらかというと「村落開発」「開発行政」「参加型開発」「協同組合」のような分野です。

今回感じたのは、やはり共同売店の特徴は、
「住民が自発的に行い、行政(外部)からの支援をほとんど受けずに1世紀にわたって続いている」
という点だと思いました。
そのことに関して、ソロモンのから来た研修生の方が、大変参考になる感想を話してくれました。

「ソロモンでは1980年代に政府が指導して、協同組合を設立させたが、どれも数年でうまく行かなくなり、続かなかった。
沖縄の共同売店は、自発的で行政支援もない独自のやり方で100年続いているということは、非常に興味深い」

今後は、
・どの国にもある協同組合、生協との違い(機能、歴史)
・従来の支援、ODA、住民参加型とも違う、地域の固有知による自助ネットワークであること
などをうまく伝える必要があると感じました。

後日5/30には、研修生の皆さんは奥共同店を視察に行っています。
こちらは残念ながら同行できませんでしたが、次回はぜひ共同売店を見ながら講義できたらと思っています。

長くなったのでとりあえずここまで。
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