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2008年07月13日

農協撤退で全国に「共同売店」

朝日新聞2008年3月23日(日)の「列島列島360°」というコーナーに、

「歩いて行ける店、守る」
「住民出資の小売店」
「JA撤退…「自分たちが」」


農協撤退で全国に「共同売店」

「交通手段を持たないお年寄りにとって、歩いて行ける買い物拠点は必要不可欠。だが、そん唯一の店が無くなったら…。気軽に行けるスーパーやコンビニが多数ある都会とは違い、過疎地では生活に直結する問題だ。農協(JA)の出先機関が合併により廃止された後、住民が出資した小売店が相次ぎ誕生している」

という記事がありました。(いつも情報ありがとう!このごろだより様)

京都の「常吉村営百貨店」を中心に、8つの店舗が紹介されています。
やっぱりあったんだ!という感じです。
常吉村営百貨店(イカすネーミングだな〜)のホームページ設立の経緯は、ぜひご一読下さい。
みんな必死で頑張ってるんだと改めて感じました。

記事で紹介されている宮城県の「なんでもや」さんは奥共同店とも交流のある皆さんですし、広島の「万屋」さん(川根振興協議会)はこのブログでも何度か紹介しています。それから朝日新聞では紹介されていませんが、沖縄の名護市羽地の「羽地中部共同売店」も農協撤退後に住民の出資によって再建された店です。

紹介されていたのは以下の店です。

JA撤退後に住民出資でできた主な小売店(朝日新聞)

常吉村営百貨店(京都府京丹後市、1997年)
・万屋(広島県安芸高田市、2000年)
・ふらっと美山(京都府南丹市、2002年)
・空山の里(京都府綾部市、2003年)
・なんでもや(宮城県丸森町、2003年)
大宮産業(高知県四万十市、2006年)
コミュニティーうきさとみんなの店(三重県松坂市、2007年)
・ふるさとセンター山田(長野県高山市、2007年)

これらの「店」は一見単なる「小売店」にしか見えませんが、実は地域の福祉の場であり、地域自治の核であり、地域資本(ソーシャルキャピタル)として持続可能な地域社会の基盤にもなる重要な存在です。
現在の農協の前身にあたる「産業組合」(参考)と同時期に誕生した沖縄の共同店は、常に地域密着でありつづけたことで100年以上も続いてきた。100年経過した現在、肥大化した農協が地域から撤退し「見捨てられた」ことで、地域の人々が、本当の「地域の店」を模索しているんでしょうか。

明日(7/13)に北川憲司さんが宜野座村の区民フォーラムに招かれているのですが、この記事はちゃんとご存知で、資料にきっちりと入っていました。楽しみです。(漢那区民フォーラムの報告 その1

追記:
2009年11月2日(月)「しんぶん赤旗」列島だより 出資しあって株式会社 住民自ら 地域に店
(長野県高山村:ふるさとセンター山田、高知県四万十市:大宮産業)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik09/2009-11-02/2009110213_01_0.html

大宮産業(高知県四万十市) 地元を食べよう-(社)農産漁村文化協会提携事業センター
http://www.jimototaberu.net/report/15_01.html






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この記事へのコメント
JA撤退後がきっかけになるんですね・・・

「無くなった時」「必要になった時」にしか
気づかない大事なものってありますよね。
共同売店だけでありませんが・・・

北川憲司さんの宜野座村の区民フォーラムの記事アップ楽しみにしています
Posted by チェ・ブゥ~ブゥ~ at 2008年07月14日 22:11
 
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