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2011年06月21日

MESHサポートの小橋川さん

今月の定例会に、宮城先生のご紹介でNPO法人MESHサポートの小橋川繁事務局長さんがいらして下さいました。


MESHサポートの小橋川さん MESHサポートの小橋川さん

認定NPO法人メッシュ・サポート
http://www.meshsupport.net/

メッシュサポートさんは、沖縄本島北部地域で救急ドクターヘリの運営を支援している団体です。
国認定のドクターヘリではなく、名護市にある北部地区医師会病院の小磯医師を中心に民間で開始され、現在は地域のNPOとして独自に運営しているドクターヘリです。沖縄県内はもちろん、県外の関係機関やメディアからも注目を集めています。テレビや各所での署名活動、新聞やチャリティーイベント、スーパーなどでのチャリティー商品を通じてご存知の方は多いと思います。
詳しくは、上記ホームページや、動画サイトなどでも番組が見られます。
 MESH事業の必要性について MESHサポートについて

しかし注目度はあっても財政的には非常に厳しく、年に1億2千万円かかる費用(これも通常2億円かかるところをぎりぎりまで削っているそうです)を確保するのは非常に困難で、今年度も8月までの運営費しかまだ確保できておらず、募金活動などに走り回っておられるとのことでした。
これは私も勉強不足でまったく知りませんでしたが、国や県の補助が得られる「認定ドクターヘリ」事業は現在、本島中部にある浦添総合病院の1機だけ。これまでMESHさんは認定を受けようと努力されてこられたそうですが、病院の規模などの設置基準(三次救急病院)を満たしておらず、しかも厚生労働省では「原則、都道府県にヘリ1機」という基準があるようで、北部医師会病院のMESHが行政の認定を受けるられる可能性はないそうです。
沖縄は県域面積で言えば全国一広い県で、しかも本島北部や離島には大きな病院があるはずがありません。それをたった1機のヘリでカバーできるでしょうか?

今回、小橋川さんから、やんばるや北部離島(伊是名、伊平屋)での出動の様子などを聞かせていただいて、過疎地で暮らしていくことの厳しさと、各地域で暮らしていくためには医療体制の充実が避けては通れないことを教えていただきました。そして微々たるものですが、共同売店ファンクラブとしても役に立てることはないか考えて、取り組んでいくことにしました。

また国や県の支援に頼らず、「市民」「民間」の力でこの事業を進めようとしているメッシュサポートの皆さんの努力にもとても感銘を受けました。
沖縄の共同売店もこれまで百年もの間、行政からの補助などをほとんど受けずに、市民というか村民、でもなく字民?の力で運営され、さまざまな事業を行ってきました。「救急医療」「ドクターヘリ」という問題は財政的にも一ヶ字や一村でどうにかなる金額ではありませんが、地域に生きる一人一人の課題として助け合っていく契機として、一緒に考えていく必要があると思いました。



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Posted by mkat at 04:50│Comments(0)勉強会
 
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