2007年01月19日

初詣で

本土の皆様、あけましておめでとうございます。
コチラ沖縄は、まだ12月1日です。
ウチナーンチュは旧暦で生活してますから、年賀状は旧正月に出すんですよ~

冗談はさておき。

2007年の共同売店めぐりは、1月6日の奥共同店で始まりました。
「初詣」としては最高の出だしです。

初詣で


しかも今回は、東洋大学・社会福祉学科の高山先生と、沖縄県の社会福祉協議会の方たちを案内するという大役をおおせつかっての共同売店めぐり。
高山先生は、大学で教鞭をとるだけでなく、湘南福祉ネットワークオンブズマンという活動もされています。

高山先生たちの調査は、共同売店が主な調査対象ではないのですが、沖縄県内の「市民による小規模多機能型の地域福祉活動」に、沖縄の伝統的な共同体や地域性に根ざしたものがあるのではないか?ということで、共同売店を回ることになったようです。
詳しくは、もう少しまとめられるようになってから、改めて書くことにしますね。

ちなみに真ん中で寒そうにしている方は、同行していただいたちゅらさの会(恩納村エコツーリズム研究会)の仲西美佐子さん。

初詣で

こちらは大宜味村・塩屋にある塩屋売店
昨年7月、NHKの「鶴瓶の家族に乾杯」でお婆ちゃんたちの集まる売店として全国に紹介された店です。

もともとは共同売店ですが、現在は写真の宮城ハツエさんが部落から買い取って、個人店として運営されています。
ということで残念ながら「共同店ものがたり」には掲載されていないのですが、まだまだ地域に果たしている役割は大きなものが感じられました

初詣で

看板には、まだかすかに「共同店」の文字が見えますね。

初詣で

すっかり暗くなってますが、こちらは恩納村の塩屋にある「すや売店」。
以前はこんな感じでしたが、昨年12月に建て替えて新規オープン。
それを機に、経営も個人委託されることになりました。

じつは、この個人委託された方というのが、今回同行している仲西美佐子さんのお知り合いの伊波さんなのですが、残念ながらこの時は外出中ということで、お会いできませんでした。

伊波さんは地域福祉活動をされてきた方で、恩納村真栄田の「憩いの家 かまどぅハウス」のメンバです。
かまどぅハウスは、地域の高齢者の皆さんが集まって、一緒に食事をしたり、のんびりテレビを見ながらユンタク(おしゃべり)したりできる場所として、週1回オープンしています。

すや売店の近くなので、かまどぅハウスの中も見せていただきましたが、夜ですし、もちろんどなたもいませんでした、、、

初詣で

とりあえず写真の写真だけ。
なんとなく雰囲気だけは分かります。
こちらももう一度訪問して、改めて紹介したいと思います。

長くなりました。
他にも報告することがたくさんあるのですが、、、今回はこの辺で。

2007年も共同売店ファンクラブは、ヨンナーヨンナー(のんびりと)活動していきます。

101年目を迎える沖縄の共同売店を、今年もよろしくお願いいたします。



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この記事へのコメント
ヨンナーヨンナーの返事ですが(使い方あってますか?)^^;
NHKの「鶴瓶の家族に乾杯」で、見ました!見ました!
小谷実可子さんのときのですね~
私も歳をとらなくても、集まって、あーだこーだとしゃべりたい!!です。

神戸では唯一売っている、酒屋さん、
たなか屋で、いつもカラカラ買ってます◎
http://sake-tanakaya.com/
Posted by ミチヒラカオル at 2007年02月03日 17:23
ヨンナーヨンナーの返事ですが(使い方あってますか?)^^;
NHKの「鶴瓶の家族に乾杯」で、見ました!見ました!
小谷実可子さんのときのですね~
私も歳をとらなくても、集まって、あーだこーだとしゃべりたい!!です。

神戸では唯一売っている、酒屋さん、
たなか屋で、いつもカラカラ買ってます◎
http://sake-tanakaya.com/
Posted by ミチヒラカオル at 2007年02月03日 17:30
かなりヨーンナーな返事だな(笑
「家族に乾杯」見たんだ!
あのお婆ちゃんですよ~

この方、昔は尼崎に住んでたそうで、言葉もきれいだし明るいし、とても85歳とは思えない!
さすが世界一の長寿村!
この長寿村のオジーオバーを、陰で支えているのが、共同売店なんですね~
Posted by マキシ at 2007年02月03日 21:21
(ヨーンナーの逆の言葉はなんでしょう?)
ハイスピードでお返事します。

共同売店の意味として、
ただ単に人が集まる場所ということではない、ということで、
その地域に暮らす人たちの思い入れがあり、
運営してきた共同の責任と思いがあり、
それが、自信にもつながるの、というような話を
昨日聞きながら、だからこそ、今の時代に
日本中どこにでも必要な仕組みなんだと思いを改めました。

しかし昔ながらの集落と、「大都会ではないが、まぁ都会です」というような
大部分の日本で、いまから共同売店の仕組みをまねてみるのは
面白い取り組みでありながら、なかなか出来にくいのだろうとも思います。
理由は率先する人がやっぱり必要だと思うからです。
なかなか現れにくそうな気がします。

でも、宮城県の「なんでもや」のような例も見逃せないので、希望は捨てられませんが。

私は、自分はずっと動き回って移動するのが自分だと思いながらも、
やっと今は、今住んでいる土地を好きになってみようと思い始めています。
いつかまたどこかへいく、と思ったところで、今住んでいるのは事実ですから。
ネットがさかんになった今は、遠くにいても近くに感じやすくなった利点と、
隣にいる知らない人を知る機会がいらなく?なったことがありますね。
think globally, act locallyが全ていいとは私は思っていませんが、
やはり、どっちも(globallyにもlocallyにも)思いを馳せておくことは大事だと思います。

沖縄の共同売店から学ぶこと、多し。いや、多すぎ!
今、ニュースで盛んに叫ばれる様々な問題の解決の糸口すら
見えてしまうほどです。

なんかやっとなんとなく共同売店に関心を持った意味が
自分の中で見えてきた気がします(今さら?)
Posted by ミチヒラカオル at 2007年02月04日 21:30
ミチさん。「ケンイチとマキシ、、、」の頃から、何度あなたの言葉に勇気づけられたことでしょう(涙)

都市地域でも、地域によっては極端な高齢化が進んでいる古い団地や公営住宅などがあるので、そういう場所で共同売店を応用して購買と福祉ケアの機能をもったしくみを作っても面白いかもしれないです。

あと今、「NPO出会い市」の中で考えてたんですが、「NPO共同売店」もいいかもな。「協働売店」かな?
今あちこちにある「ナントカ市民活動支援センター」に併設するとか。
きっと都市部でも有効だと思う。
Posted by マキシ at 2007年02月04日 22:31
マダ書きます(笑)


その仕組み、絶対必要!とすら思うのですが、
今の私は、地域人にまずなろうと思います。
どこかの人になってからこそ、その地域にも、よその地域にも
口出しできるというか・・・
でも、これから、どうしていったら全国に共同売店の如くの仕組みが出来るかあたためておきたいことのひとつですね。
ウーンウーン・・・と知恵をしぼって・・


実際、沖縄で共同売店の存在はどのくらいのものなのでしょう。
共同売店に関わらずとも暮らしていける地域の人にとっては、
沖縄の人にとっても、その価値(・・というか意味?)に気付きにくいのでしょうか。

高齢化、も、少子化、も、いじめ、のことも、離婚、のことも、
戦争、についても、環境、についても、・・もう全部が、
地域がつながることでひょっこり解決の光が見える気がしてきます。

この先、沖縄にさらに関わるようになって、共同売店を聞くだけでなく
実際に感じてみて、すごいとやっぱり思ったなら、
私は今あるつながりに向かって、思いきり、「共同売店すごいよーーー」と
発信すると思います。
そしたら、マキシさんが全国に「共同売店について語る代表」として行脚です。

おー出来た出来た!いいプランがひとつ。

LJ21について、今回過去の記事をたどっていって初めて知りました。
まだまだいけるんじゃないか、と希望が見えました。にっぽん。
こういう方のことこそ、NHK7時のニュースで流せばいいのに、と。
Posted by ミチヒラカオル at 2007年02月04日 23:26
まず地域人に、ですか。

共同売店自体がいい、ということではなく、
共同売店を生み、支えてきた共同体、地縁の中に、
都市化することによって起きてきた、
さまざまな問題を解くカギがあるということだと思います。

共同売店がすごいんじゃなく、
共同売店を生んだ時代、地域にはあったものを、
たぶん、全国どの地域にもそれはあった(ある)んだと思うけど、
それを今、みんな失いつつあるんだということ。

ではなぜ「共同売店」なのかというと、
共同売店は、いわば沖縄の相互扶助の伝統が、
奥をきっかけに具体的な「しくみ」と「建物」を与えられたことで、
分かりやすく具現化したものと考えればいいんじゃないかな。
前にもそんなこと書いたような→http://kyoudoubaiten.ti-da.net/e1070273.html

全国行脚ね~(笑
3/4は滋賀のまちづくりシンポにゲストで呼んでいただくことになりました。
しかも「共同店写真展」まで開催してもらえます!
http://www.library.higashiomi.shiga.jp/
よかったら滋賀まで足のばしてください。

そうそう。
ローカルジャンクション21の「今週の私」に、
2/19から一週間、なぜかオレが日記書くことになりました。
http://www28.cds.ne.jp/~localj/week2007.htm
何書いたらいい?(笑
Posted by マキシ at 2007年02月09日 23:02
滋賀、いけそうですねぇ・・☆
滋賀民誘ってみます。
関西の友達沢山誘ってみます。

ローカルジャンクション日記面白いですね!
企画がすごくおもしろい!

さぁ~何書くんですか(笑)
・共同売店にきたお客さんインタビュー(ひまそう)
・共同売店の認知度街角アンケート(しんどそう)
・共同売店おすすめメニュー(あると思う!)
・・・・とか・・・すみません。

とにかく、楽しみにしてます(む、無責任!)
では3月にどこかでお会いしましょう~
Posted by カオル at 2007年02月10日 01:19
いい企画ですよね。きっと担当の方が喜んでるでしょう。内容ももちろんいいですし(笑)

ちょっと感じたことをメモ替わりに書きますが、地域にはやはり「人」が必要ですよね。地域に根付く人が。
今の奥のケースでは、キーパーソンは現主任、糸満盛也さんでしょう。
共同店主任、茶業組合長、奥交流館館長を兼任し、さらに奥集落散策などエコツープログラムの開発から案内人、炭焼きと水田の復活など「地域経営の若きリーダー」ですよね、まさに。
こういう方が百周年という節目に現れたのは、おそらく偶然ではないでしょうね。
前〃区長の島田隆久さんの取り組み、そしてそれを支えた地域の結束力が人材を生み育てているようなきがします。
それがきっと「奥の底力」なんでしょうね。
Posted by マキシ at 2007年02月11日 21:47
 
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