2008年03月15日

奄美の地域商店 その1

奄美の地域商店(共同売店)を紹介します。

宇検村でのフォーラムをはさみ、2泊3日で回ったので駆け足でしか訪問できませんでしたが、ようやく沖縄以外の地にも共同売店があることを、この眼で確かめることができました。
とりいそぎ報告です。

奄美の地域商店 その1

大熊振興商店です。
名瀬の大熊漁港の近くにあります。新しい住宅街の通りに面していて、最近移転して建て替えられたようです。
れっきとした「株式会社」です。株主は、地域の皆さん。沖縄の共同売店と同じ仕組みです。

奄美の地域商店 その1

株主のお婆ちゃんたちです。

おんがち村通信によると、年1回の株主総会では現金の配当ではなく、カラくじなしの商品抽選会が行われるそうです。
いい感じですね〜、見てみたいです。
旧名瀬市内のわりと開けた地域にあるのですが、以前は近くの浦上という地域にも地域商店があったそうです。
大熊商店は漁協との関わりがあるそうですが、興味深いですね。


奄美の地域商店 その1

大和村の株式会社大棚商店です。
79号線沿いのガソリンスタンドなので見つけるのは簡単でしたが、裏にお店があることに気がつかない人もいるかもしれませんね。
横に立派な記念碑があり、「大正3年に設立」とあります。1914年です。第1次世界大戦の開戦の年ですね〜
時清光さんという、大棚尋常小学校の校長先生によって設立されたそうです。

奄美の地域商店 その1

記念碑の字はよみづらいのですが、おんがち村通信のイズミさんが苦労して読んでくれてます。

『任意の購買組合を起し、大正3年に有限責任大棚購買組合設立の認可を得、さらに組織を有限責任大棚信用購買組合及び保証責任大棚信用販売購買利用組合に変更したが、創設以来常に組合長に推され、昭和17年3月6日64歳で逝去されるまで、30年の長き一日のように、その育成にこと筆舌のよく盡すここちではない。仝組合の今日ある全く先生の盡力奔走の賜物として、全区民より感謝され、その_逝するや慈父を失ったように悲歎にくれてやまないものがあった。云々・・・・・・・・・』

コピペさせていただきました、スミマセン、、、

沖縄・国頭村の奥共同店が1906年(明治39)の設立なのでそれよりは後ですが、大棚商店もかなり古いことになります。
6年後の2014年に100周年を迎えます。
盛大にお祝いしたいですね〜

ところでこの「地域商店」という呼び方、奄美で初めて知りましたが、なかなかいいなと思うんですがどうですか?
単なる「個人商店」と混同される可能性はありますが、、、
「共同店」「共同売店」と言っても、沖縄以外の人にはあまりイメージが伝わらないようなんですよね。

この後、宇検村に入って芦検商店、佐念商店、名柄商店、平田商店と回りました。(宇検商店には行けませんでした、、、)
長くなるので、宇検村の地域商店はまた次回報告します。


奄美の地域商店 その2



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この記事へのコメント
「地域商店」
なんだかピッタリきますね~

空クジなしの配当とは・・・
楽しんでる感もあり、良いですね!
Posted by チェ・ブゥ~ブゥ~ at 2008年03月27日 18:56
こないだはわざわざ寄っていただいてありがとう〜

地域商店、いい響きですよね。
配当もなんかビンゴのノリで(笑)
栄町もそうだけど、「みんなで出し合って駄菓子屋やろう」みたいに、意外と気軽に始められそうな気がしていいですね。
首都圏の郊外とか、流行るかもしれない
Posted by マキシ at 2008年03月27日 23:25
 
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