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2010年08月10日

8/4琉球新報の論壇に

「なぜ今、沖縄の共同売店か」
「地域共同体維持に貢献」

8/4琉球新報の論壇に
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恩納村にある「おんな売店」こと恩納共同組合。
世界最大の共同売店として知られていますが、その組合長さん自らが、8月4日付けの琉球新報の論壇に投稿されていました。
恩納売店には一昨年、東洋大学の学生さんたちと話を伺いに行ったこともありますが、やはり視察など増えているんですね~。
内容を見ると、やはり「買い物難民」のような状況に陥っている地域の行政関係者、団体の訪問が多いようです。

それにしても、こういう組合長さんがいると頼もしいですね。

<以下、紹介します>

 今日も私たちの恩納共同売店には、恩納区民や地域のお年寄りや子ども連れの若い奥さんの皆さんが、買い物に訪れ、にぎわっている。
 そこは、地域のいろいろな情報交換の場となり、日常的な会話の場として、ちょっとした社交の場として地域コミュニティーの中心的な役割を担っている。
 私たちの恩納共同組合(共同売店)は、先人の皆さんの大変な苦労と努力の下で、恩納区民の共同出資によって設立された。設立当時は、地域的にも個人的にも決して豊かではなく、交通手段も発達していない時代であった。
 その時代に「相互扶助」の精神を基本的な経営理念として、地域住民の日常生活用品や農機具、建築資材、そして電気のない時代にはランプ用の灯油、さらには、まだ各家庭に風呂がない時代の公衆浴場の経営など、その時代の地域の要請に応え、村落共同体の生活防衛のための中心的な役割を担ってきた。
 その設立の基本的な精神は、組合員や地域の人々の協力で脈々と引き継がれており、地域の生活面での象徴的な存在として現在の共同売店がある。
 その共同売店に最近、他県の県議団の皆さんや大学の研究者、地域興し関連団体の方の視察研修を受ける機会が増えている。
 なぜ、今沖縄の共同売店なのだろうか。
 沖縄県内の北部や離島地域と同様、他府県においても少子高齢化や過疎化の村が増え、その地域では、交通手段も不便であり、車の運転ができない子どもや老人にとっては日常生活用品の調達にも不便をかこっている。その悩みの解消が地域の大きな課題となっている。
 その課題を克服する方法として、私たち恩納共同売店の基本的設立の精神と経営形態が、地域共同体を維持するための参考になり、視察研修の対象となっているのである。
 今だからこそ、沖縄の共同売店である。
 少子高齢化が進み、都市部はもちろんであるが、地方の地域においても隣人関係が希薄化している現在、良好な地域共同体を維持するためのひとつの象徴的な存在として、これからますます共同売店が必要とされる時が来ると考えられます。
 先人の皆さんの苦労と意志を大事にし、これからも共同売店を守り、維持発展させる使命を感じる今日このごろである。
 そして、これからも共同売店である。
(恩納共同組合組合長 又吉薫氏)2010年8月4日琉球新報 論壇)



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Posted by mkat at 02:42│Comments(0)お知らせ
 
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