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2012年08月11日

繁多川公民館で写真展、8/13から!

久しぶりですが、急遽決定!
来週月曜から繁多川公民館(那覇市)で、共同売店写真展を開催します!
9月2日(日)には、やんばるの共同売店の皆さんを招いてのイベントもあります。


↑クリックするとプリントサイズ画像が開きます。

8月13日(月)から9月14日(金)のなんと1ヶ月間。
繁多川公民館の2階フロアにて。
※開館時間訂正しました!
開館時間、午前9時から午後10時まで。
(開催期間中は休館日はありません)

<共同売店写真展in繁多川公民館>
8月13日(月)~9月14日(金)

繁多川公民館に共同売店がやってくる。忘れかけていたウチナー的コミュニティのパワーがここにある!
主催・共同売店ファンクラブ、協力・NPO法人なはまちづくりネット、地域相談支援センターゆいまーる松川
問い合わせ・共同売店ファンクラブ事務局 090(1850)2829 眞喜志

繁多川公民館マップはこちら

↑クリックすると大きくなります
駐車場がないので、バス、タクシーなどの公共交通機関をご利用下さい!
那覇バス5番・識名牧志線または、14番・牧志開南線で、繁多川停留所下車です。  


Posted by mkat at 00:13Comments(0)共同売店写真展

2012年07月23日

伊平屋島の共同売店

先日7/7、伊平屋島の共同売店に行ってきました。

伊平屋島は、沖縄本島の北西側(国頭村の左)に伊是名島と並んでいる、県最北端の島です。
コープおきなわさんのイベント「稲刈り体験ツアー in いへや」に参加して行ったのですが、ご厚意で私だけちょっと抜けて共同売店を全店案内して頂きました。石原さん、伊平屋村役場の皆様、有難うございました。


田名スーパー

伊平屋島は、島全体で伊平屋村というひとつの村です。
その一番北の集落が田名。平松や広がる田んぼが美しい集落。
田名売店の主任さんがとにかく明るくて、頼もしい方でした。モズクも頂きありがとうございました!




前泊スーパー

残念ながら主任さんにはお会いできませんでしたが、またぜひ行きたいですね。


スーパー我喜屋

ベテラン主任の名嘉さんから詳しく、というか厳しい現状をお話頂きました。
ダム工事のあった平成12、3年ごろは、店の売上も今の10倍もあったそう。
公共工事は確かに地元にお金を落としてくれますが、それも限られた一時期のこと。
工事のおかげで安定した収入を得ていた若い人も、かえって農業や地場産業から離れてしまい、工事がなくなると都市部へと出て行ってしまうこともあるようです。


島尻スーパー



数年前に主任制度をなくして、4人の女性の売子さんたちで売店を運営。
しかもお揃いの黒いユニフォーム。
さらに売店のブログ(売り子日記)もやっているという、驚きづくめの売店!
地元の方が作る焼きたてパンやピザもおいしかったです。


野甫売店

野甫の売店といえば、『共同店ものがたり』の表紙や、コーラルウェイでも取り上げられた瓦屋根が記憶に残っていると思います。
残念ながらあの場所は閉店してしまいましたが、3年間も店がないという状況を乗り越えて、一昨年、商工会と自治会が連携し、経済産業省・買い物弱者対策支援事業で、新たに再開しています。




こうしてみると、「スーパー」と名乗っている店が多いですね。
もちろん、みなれっきとした共同売店ですよ。

ちなみに各集落の人口はH24現在、田名292人。前泊276人。我喜屋334人。島尻313人。野甫107人だそう。(各集落の掲示板に貼ってました)
我喜屋がやや大きいですが、あとはだいたい一緒ですね。
野甫はさらに離島になっていて(現在は橋でつながっています)、人口は少ないです。

(ちょっと尻切れトンボでアップしてしまいました、、、)

でも、どの売店も個性的でそれぞれ活気があります。
共同売店は離島の方が元気、という話も納得できました。
集落ごとの人口を見ても、実は本島と離島と差はないんですよね。
むしろ100名以下の小さな部落は、本島北部が多いかも。

*沖縄県企画部市町村課、市町村の町字別人口
http://www3.pref.okinawa.jp/site/view/contview.jsp?cateid=38&id=4343&page=1

もうひとつ。
前回お知らせした、しまたて協会による支援事業で本を作ることも、各店の皆さんにお話することができました。
本、というか冊子でしょうが、できたら各店に寄贈して、売上はそのまま寄付したいと話すと、皆さん、「ああそうですか、頑張ってね」という感じでしたが(笑)  


Posted by mkat at 18:15Comments(0)共同売店訪問記

2012年06月28日

しまたて協会のNPO活動支援に採択されました

沖縄しまたて協会が行っている地域貢献事業「NPO等活動支援事業」に申請していた、「共同売店応援プロジェクト」が、採択されました!有難うございます。
http://www.shimatate.or.jp/
http://www.shimatate.or.jp/30tiikikouken/index.htm

ざっと企画内容を説明しますと、

・共同売店を紹介する冊子、マップなどを作成
・できた冊子を各売店に寄贈
・冊子を販売してもらい、売上はそのまま各売店へ寄付
・国際協同組合年事業として、英訳版も作成


共同売店マップ・本島北部やんばる編2011

ちなみに私もメンバーのNPO法人レキオウィングスで申請しまして、共同売店ファンクラブが共催団体という形になっていて、先日、しまたて協会で行われた認定式に、レキオウイングスの安和理事長と出席してきました。

  

実は、4年前の2008年、しまたて協会(当時は沖縄県建設弘済会)の機関誌『しまたてぃ』No.45に、共同売店を紹介する文章を寄稿させて頂いたこともあるんです。
http://www.shimatate.or.jp/20kouhou/simatatei/index.htm
その際にも「NPO支援に応募しては?」とお声を掛けて頂いていたのですが、実施する余裕も能力もなく、今回ようやく念願?が叶いました(笑)

  

認定式では、他の団体の皆さんの事業内容や、昨年度の実施団体の報告などもあり、とても勉強になりました。ちなみに平成24年度の団体は以下の通り。

1. NPO法人ウムヤス来間島(仲松義雄)
 →空き家や自然資源を活用し、交流により来間島を活性化させる事業
2. 沖縄学校ビオトープ研究会(佐々木健志)
 →沖縄県における学校ビオトープの現状把握と教材開発
3. 特定非営利活動法人レキオウイングス(安和朝忠)
 →共同売店応援プロジェクト
4. 沖縄・生物多様性市民ネットワーク豊見城支部(瀬長修)
 →豊見城グスクの歴史的自然景観を守り、城址復元と整備を目指す活動
5. 大宜味村自然文化交流推進協会(宮城良治)
 →大宜味エコミュージアム・山・川・海との共生プロジェクト
*カッコは代表者

実は、がまだいくつかあるんですが、ひとつだけ。
私は一昨年、現在スタッフをしている環境NPOでも助成を頂いていまして、事業報告を含めると3年連続でこの認定式に出席したのでした。知り合いの団体も多くて、交流会では毎回、貴重な情報交換ができるので、それだけでも嬉しいですね。

それにしても、離島ややんばるの皆さんも頑張ってますね、すごいです。
地域単位のNPOは目的がハッキリしていて、事業内容も具体的でいいですね。それに、若い人もどんどん育っているような気がしました。

さて脱線しましたが、事業はこれからが本番です。
どれだけ共同売店の応援ができるか分かりませんが、やるからには実のある活動にしたいと思います。
皆さんのご協力、応援もよろしくお願いいたします!  


2012年06月22日

FC定例会 in 牧志公設市場

久しぶりに定例会の報告です。
今日は趣向を変えて、いつもの会議室や研究室を飛び出し、牧志公設市場へと繰り出しました。

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Posted by mkat at 02:32Comments(2)勉強会

2012年06月14日

JA全国誌、『家の光』7月で紹介されました!

JA農協系の全国誌『家の光』7月号で、奥共同店と4月に行った新茶の被災地支援を取り上げて頂きました。



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Posted by mkat at 00:06Comments(0)メディア

2012年06月13日

朝日新聞で奥共同店

先月5月15日の朝日新聞、沖縄復帰記念の特集の中で共同売店が取り上げられました。



「ゆいまーるの店、106年 支え合う集落 次代にも」

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Posted by mkat at 12:59Comments(0)メディア

2012年06月02日

ついに世界へ発信!共同売店!!

5/25(金)、JICA沖縄国際センターにて、共同売店についての講義を行いました!

数年前から、あちこちで「共同売店は途上国でも役に立つはず!」と言い続けてきましたが、多くの皆様のご協力でついにここまで漕ぎ着けました。



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2012年05月31日

3月、4月、5月の活動報告

3月以降、新茶を被災地に送る支援をはじめとしていろいろありまして、ブログの更新がなかなかできずすみませんでした。
新茶支援の方は、専用の新茶ブログを開設し、その少し前から、ツイッターフェイスブックページでも情報を出していたので、余計にこっちでの報告が減っていました。

ということで、 駆け足で最近のファンクラブの活動を報告しておきます。
詳細は後日書きます。

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Posted by mkat at 00:04Comments(0)活動報告

2012年05月12日

新茶寄付、募集終了しました!

新茶支援ブログで報告してきましたが、被災地へ新茶を送るプロジェクトでの寄付の募集を終了させて頂きます。
総額は30万円近くになりました。
ご協力、ご支援頂きまして本当に有難うございました。
なお、来年もぜひ行いたいと考えていますので、ぜひご協力をお願いいたします。

また、追加送付先も、南三陸町、宮古市、南相馬市にほぼ決まりました。
こちらも詳しくは新茶支援ブログにて報告しています

送付しましたらまた報告しますね。
  


Posted by mkat at 12:13Comments(0)

2012年04月20日

北海道大学の高崎さん

とり急ぎお知らせ。



ファンクラブのメンバーでもある北海道大学の高崎優子さんの論文が、沖縄タイムスの記事で紹介されました。
  


Posted by mkat at 13:00Comments(0)メディア

2012年03月05日

大宜味村で、買い物代行を試験営業しました!

報告が遅くなりましたが、今年1月21日と、2月29日、大宜味村田港にて、「買い物代行・ゆんたく市場」を試験的に実施してみました。
実はファンクラブブログ開始以来、初めて、会長の眞喜志勇が自ら活動報告します!

■眞喜志勇 1941年、大宜味村字田港出身。高校卒業後、郵便局に入り故郷を離れる。現在は豊見城市在住。大宜味村の郷友会連合会・一心会・元会長(2期)。共同売店ファンクラブ会長、県高齢者退職者団体連合・副会長。

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買い物代行「ゆんたく市場」を実験開店
共同売店ファンクラブ 会長 眞喜志 勇

長寿村を自負する我がふるさと大宜味村字田港は40戸余りの小さな集落。
  続きを読む


Posted by mkat at 00:31Comments(2)

2012年02月29日

協同組合と共同売店 その2

 国際協同組合年にちなんで協同組合と共同売店について書いていたんですが、新茶を被災地に送るプロジェクトが始まって、なかなか続きが書けなくてすみませんでした。実はその間に生協関連の研究者の方や、コープおきなわの方からの問い合わせが相次いで、驚いているところです。(別にブログに書いたのとは関係ないんですが)

「協同組合と共同売店 その1」はこちら

 さて閑話休題。 
 世界で初めて近代的な協同組合できたのは、1844年だそうです。産業革命後のイギリス、ランカシャー地方のロッチデールという町で、紡績工場で働く28人の職人たちが1ポンドづつ出し合ってオートミールや砂糖などを販売する店を作った。これがロッチデール公正先駆者組合 Rochdale Society of Equitable Pioneers です。協同組合運動は、やがてドイツやヨーロッパ各地でも広まり、日本、そして沖縄まで伝わるのです。

 ■日本にはヨーロッパから伝わる以前にも、貯蓄や民間金融、共同購入を目的とした、無尽講、頼母子講(沖縄でいう模合)、報徳社(二宮尊徳、五常講)、先祖株組合(大原幽学)などの協同組合的な相互扶助組織がありました。 参考

 現在の生協や農協など日本にある協同組合は、戦前の産業組合がルーツです。1900年(明治30)、ドイツの協同組合をモデルにできた産業組合法を受け、産業組合は全国に設立されていきます。
 奥共同店は1906年(明治36)に設立されているので、産業組合法から6年後。当時、明治政府の指導によって沖縄でも数多くの産業組合ができていました(1910年で44組合、「南島文化」創刊号)。奥共同店は、当然、産業組合の影響は受けているでしょうが、この制度に則ってできたわけではありません。

 当時の産業組合は政府の監督下に置かれ、自主的な組織とはいえず、助成に依存し、村あるいは県への系統化、天下り的な性格が強く、中途解散も多かったようです(「国頭郡志」「国頭村史」)。奥共同店は、県や明治政府の指導があったにもかかわらず、あえて法人組織と認められず、営業税免除も受けられない個人商店同様の扱いを受ける形で、独自に設立されます。
 現在の協同組合法との関係と似てますが、この一世紀を超えて貫く独立自尊路線、さすがです。そういう意味で、奥共同店は、現在の農協、生協以上の歴史と伝統を保ち続ける協同組合なんですね。

 ■産業組合と共同売店については、前にもこちらで『沖縄大百科』の解説を紹介しました。

 とはいうものの、実は奥共同店も、1914年(大正3)に一度は県の指導に屈して(?)産業組合に組織替えします(無限責任奥販売購買信用組合)。しかしなんとすぐに失敗し、解散。ところが2年後の1916年(大正5)、再び独自の奥共同店として復活し、まだ順調に発展を続けます。国頭村内の各共同店は、奥共同店を手本に、概ねこの独自路線を貫いています。

 面白いのは(笑えないんですが)、隣りの大宜味村。
 昭和初期頃にはすべての共同売店が産業組合に組織替えされ、1944年には戦時統制団体である農業会に吸収されています(産業組合はすべて)。戦後、配給所を経て共同売店として復活するものですが、1950年頃から部落ごとに設立されることになった農協と競合するという理由で、すべて解散させられます!
 しかしこれでは終わりません。共同売店を解散させてまでできた農協は、1960年代にはすでに合理化のため、広域合併化路線を歩み始めます。集落の人はどうしたか?もちろん共同売店を復活させました。(南島文化 創刊号)

共同売店 → 産業組合 → 農業会 → 配給所 → 共同売店 → 農協 → 共同売店

 組織替えすること実に6回、結局は共同売店。
 独自路線を貫いた国頭村の各部落もすごいですが、国策や時代の流れに翻弄されながらも、生活を守り、生き抜いてきた大宜味の先達たちのたくましさ、したたかさ、大らかさにも打たれます。

 そして忘れてならないのは、今なお農協の地域からの撤退は全国で進み続けており、買い物弱者と呼ばれる人たちも増え続けていること。それを受けて、住民自ら立ち上がり「住民出資の店」の設立が相次いでいることです(詳しくはこちら)。

 沖縄の共同売店と奄美の地域商店、そして上記の住民出資の店は、法律上の位置づけでは、株式会社、有限会社、合同会社、NPO法人、任意団体(任意の組合)と様々ですが、実際の運営形態で言えば間違いなく協同組合です。(協同組合としての優遇を受けていいはずです)
 産業組合法から112年。大宜味の人たちが共同売店に戻したように、各地の人たちが「協同組合の原点」に帰ってきているように見えるのは、私だけでしょうか?
  


Posted by mkat at 03:19Comments(0)共同売店とは?

2012年02月09日

東北・被災地に奥共同店から新茶を送ろう!2012春

【2015年2月追記】
2015年、新たな新茶プロジェクトがスタートしました。詳しくは専用ブログで!

※注!以下は、2012年の内容です↓

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【追記】 専用ブログができました!

共同売店ファンクラブで、日本一早い沖縄・奥の新茶を、東北・被災地の皆さんに飲んでもらおう!プロジェクトを始めることになりました!




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 共同売店の発祥地、沖縄本島北部の国頭村奥集落では日本一早い新茶が採れます。そのお茶を東北の被災地の皆さんに飲んでもらいたい。そう思って今回、「日本一早い沖縄・奥の新茶を東北・被災地の皆さんに飲んでもらおう!プロジェクト」を 企画しました。
 今回は、寄付を募り、そのお金で奥共同売店から日本一早い新茶を購入。それを東北被 災地の皆さんに送らせていただきます。
 奥共同店からできるだけ安く仕入れさせてもらいますが、「きちんと収益がでる価格にしてください」とお願いしております。 集まったお金で共同売店も少し潤い、被災地の皆さんにも暖かいお茶を飲んでもらえる。そういったことを考えておりま す。
 東北の人たちに、沖縄から春の訪れを伝えたい。そういうプロジェクトの趣旨をご理解いただき、ご協力をよろしくお願いします。プロジェクト趣意書より抜粋)
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ファンクラブのホームページ、、、実はずっと以前からありましたが、途中で止まっていました(笑)。今回の新茶プロジェクトのためにようやくお披露目することにしました。

奥のお茶は、日本一早い茶摘みとして全国メディアでも取り上げられるほど有名ですが、早いだけではありません。集落や共同店が一体となって生産を行ってきた、「ゆいまーるで育てたお茶」として、1976年(昭和51)には朝日農業賞(朝日新聞社主催)も受賞。奥が育てた独自ブランド「奥みどり」として全国に知られるようになりました。

奥共同店百周年記念誌より

最近では、元共同店主任で現、茶業組合長の糸満盛也さんが紅茶の製造にも取り組むなど、奥を支える基幹産業として、ムラを支えつづけてきたお茶なのです。



生産から製茶、販売までを奥の人たちが行ってきたこのお茶を、東北・被災地の皆さんに、一番に味わって欲しい!

新茶プロジェクトにご協力をお待ちしております!

  


2012年01月21日

協同組合と共同売店 その1

 今年2012年は、国際協同組合年です。
 2008年のリーマンショック後、改めてその意義が重要視され、2009年に国連で決議されました。最近少しずつメディアで目にする機会が出てきたようですが、国内でも農協をはじめとする関係団体が全国実行委員会を作って、さまざまな事業や記念イベントを開催するようです。



 ところで共同売店って、協同組合でしょうか?
 残念ながら共同売店は、「日本の法制度上」は、協同組合ではありません。

 日本の協同組合といえば、生協や農協、漁協、森林組合、事業協同組合、商店街振興組合など、いろいろあります。分野でいえば、生活、産業、信用(金融)、保険(共済)、医療、福祉など生活の様々な面にありますが、これらは「農業協同組合法」「消費生活協同組合法」などの根拠法によってそれぞれ別々に規定されています。
 一方、共同売店は、明治後期の辺境の地で誕生し、戦後は27年も米軍統治下にあるなど独特の歴史的背景や、集落共同体と強く結びついた独特の組織を有するなど、協同組合関連の法律に則ってできた組織ではありませんし、その範疇にもありません。じゃあ現在の法制度的にはどう位置づけられるかというと、「任意の組合」にあたるそうです。任意の組合というのは、法人ではなく、民法上、個人の集合体による共同事業組織と規定されるそうです。例えば、映画の製作委員会なんかも民法上の任意組合らしい。

 それはともかく、沖縄の共同売店は、「協同組合的組織で、協同組合の一形態」とは言えるでしょうが、「協同組合」とは名乗れないわけです。これは前述したように、日本の協同組合が産業別・業種別に個別法で分けられ、監督官庁ごとに「縦割り」になっていることの弊害でもありますが、「環境」や「就労」など新しい分野や、多分野にまたがる独特な活動を行う組合を作っても、法的に協同組合として認めてもらえないことになります。

 世界の協同組合法を見ると、統一法、基本法を定めているところがほとんどで、個別法しかない国は日本、韓国、米・カリフォルニア州くらいだそうです。(追記:韓国では2012年に協同組合基本法ができたそうです)ということで日本でも統一法や基本法などの制定が求められてきました(下記参考リンク)。その第一歩として今年、国際協同組合年全国実行委員会では「協同組合憲章」の制定を内閣に求めていくようです。また最近目にするワーカーズ・コレクティブ(労働者協同組合)も、まだ正式な法的根拠がなく、法制化を求めている団体(こちら)もあります。

・参考 「協同組合基本法」の提案 堀越芳昭・山梨学院大学

 前置きが長くなりましたが、共同売店は協同組合とはいえないのか?というと、そんなことはありません。国際協同組合連盟(ICA)の定義によれば、
 「協同組合とは、共同で所有され民主的に運営される事業体によって、経済、社会、文化的なニーズや願いをかなえるために、自発的に手を結んだ人々の自治的な団体 (原文)
ということで、国際的には共同売店も立派な協同組合といえます。
 ICAの定義を持ち出すまでもなく、実は共同売店と協同組合とは歴史的にも深いつながりがあります。というよりむしろ、共同売店は日本の協同組合の原点のようなもので、国際協同組合年の今年こそ再評価すべきではないかと思っているわけです。

 ということで毎度のことですが、素人なりに調べてみたことをまとめているわけですが、長くなったので続きは次回に。
  


Posted by mkat at 23:27Comments(0)共同売店とは?

2012年01月18日

与那共同店が集落散策ツアーを企画

与那共同店が、またまたイベントを企画しています。
やんばるの集落や100年前の古道を歩き、地元の郷土料理も楽しめるという、モニターツアーだそうですよ!

沖縄のふるさと”与那のタカヒラ・集落散策”モニターツアー
(国頭村産業祭り提携ツアーの募集要項(案))

↑クリックすると大きくなります

 与那のタカヒラとは、勾配が急で難儀極まる峠道として琉歌にも詠まれた 100 年前の街道。その古道を復活させ、地域づくりに活用するという企画。
 タカヒラを歩いて 100 年前にタイムスリップ!タカヒラ展望台からの絶景を見てせんか!
 沖縄のふるさとの面影を残す集落内の散策と、地域の食材を取り入れた昼食も楽しめます。

開催日(予定) 2月11日(土)、12 日(日)、25 日(土)、26 日(日)
ツアースケジュール
 10:00 道の駅「ゆいゆい国頭」集合
 10:15 与那区へ出発
 10:30 与那共同店にて受付開始
 11:00 与那集落到着 与那のタカヒラ散策
 12:30 昼食(地域食材を使ったジューシー炊き込みご飯)
 13:30 集落散策
 15:00 ティータイム(カラギ茶など地域食材で)
 15:30 ツアー終了。道の駅へ
 16:00 道の駅「ゆいゆい国頭」到着 解散



募集期間 各開催日3日前 17:00 まで(各ツアー20 名限定)
集合場所 道の駅「ゆいゆい国頭」 (道の駅から送迎いたします)
参加費用 大人 3,000 円/名、小学生まで 2,000 円/人 (ガイド、昼食代、保険代等)
お問合せ 与那共同店 (国頭村字与那) TEL:0980-41-2287

参加の条件
・ 通行の難所として琉歌にも詠まれた峠道であり、足や体に不安のある方はご遠慮ください。
・ 足元が悪いところもあるため、トレッキングシューズや運動靴を準備ください。
・ 少量の雨の場合でもツアーを実施しますので、雨具の用意をお願いします。

与那区の取組みについて
 沖縄本島の最北端に位置する国頭村は、村面積の84%が「やんばるの森」に覆われており、その自然とそれに育まれた文化を保全しながら活用する地域の取組みが、村内各地で行われています。
 その中の与那区では、沖縄の原風景を残す集落の散策や琉歌にも詠まれた 100 年前の街道"与那のタカヒラ“を復活し、その歴史背景を通した教育・観光資源としての活用などを行い、地域資源の再発見とそれを活用した地域の自立に取組んでいます。そこで、村産業まつりと提携し、地域食の昼食を含めたツアーを実施してその取組タカヒラ散策についての意見を募るモニターツアーを実施します。  


Posted by mkat at 23:39Comments(1)イベント

2012年01月14日

設立98年、大棚商店も熱い!(奄美・大和村)

追記;奄美の大棚商店(大和村)と名柄商店(宇検村)はこちらで紹介しました!

当ファンクラブには、全国に広がる共同売店ファンの皆さんから、さまざまな情報が寄せられるのですが、今回はいつも熱い情報を送ってくれる奄美大島の大和村在住の特派員・イズミさんから大棚商店の近況が寄せられましたのでご紹介します。



こちらが大棚商店です。
ファンクラブの皆さんならご存知ですが、奄美にもほぼ共同売店と同じ運営をしている「地域商店」があります。以前は私も知らなかったのですが、「ウチのシマにもあるがね」とイズミさんがメールを下さったのがきっかけで知りました。
そのあたりの経緯はぜひこちらをどうぞ↓
おんがち村GARALI通信 その1その2 その3 当ブログ大熊振興商店と大棚商店

さて、再来年には100周年を迎えるという大棚商店が、さまざまな取り組みを始めたそうです。
以下、イズミ特派員によるレポートです。

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(2011・12・8)
さて久しぶりに大和村の共同売店である大棚商店にステキな出来事がありました。

今年度、大和村では「住民流福祉」というものを始めております。
村内の各集落で、住民自ら集落のいろいろな現状把握をし、その上で、自分たちの集落で出来る福祉活動を考え実際に活動を始めようという事業です。

全11集落のうち、4集落が、自主福祉活動を本格的に始動させておりますが、その中の、大棚集落は共同売店である大棚商店を拠点に「結の会」という会を設立し、惣菜の製造販売を行なったり共同売店をサロン化して、高齢者の「ゆらいの場」を設けたり商品の配達を兼ねた、独居高齢者等の見守りなどを行なっていくようです。

 

惣菜の製造は、集落内に今年8月にオープンした「大和まほろば館」という加工施設を利用し週3回(月・水・金)ワンコイン惣菜を販売するそうです。
メニューは大棚商店内に、前日掲載されるしくみです。

ちなみにワンコインは、500円でなく100~200円で購入出来て高齢者が自宅ではなかなか作る機会の少ない揚げ物、シマ野菜の煮物などがメインです。
しかしながら、栄養バランスなんかを考えると思いっきり、私たち向けでもあります☆
メンバーのお一人は、この事業のためにわざわざ学校に通って調理師の資格まで取得したそうです。

昨日(2011・12・7)、惣菜の販売がスタートするということで見に行ってきました。いろいろ写真を撮って来ましたのでよろしかったらご覧ください。

 

この日は記念すべき販売初日ということでお赤飯までふるまわれましたよ☆
ちなみに、私と取材にいらしてた奄美新聞の牧記者さんもしっかり頂いちゃいました(笑

現在、大棚商店の代表取締役は役場を早期退職された女性の方で村の地域女性団体連絡協議会の会長さんでもあります。
この「結の会」の代表もこの方です。
昨日は色々お話が聞けなかったのが残念ですが月に1度「特売日」なども設けていてこの方が代表者になってからは経営!?は順調なようです。

 

さて明日も惣菜の販売日です。
今から明日のランチが楽しみです^^

以上、奄美大島からのつたないレポートでした!

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続けてイズミ特派員第2報です。
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(2011・12・9)
奄美のイズミです。皆さん、お返事ありがっさまです。

そうそう、この住民流福祉は木原せんせいです☆
村内11集落に、2回ずつお越し下さり、それぞれの現状(いいところ、イマイチなところ)を、住民に把握してもらうことから始まり良さを活かすためのアイデアなどを提案して頂いたりしました。
その中で、4集落が自主的な福祉活動を始動させております。

やはり集落に「核」になる場所やヒトがいるのは木原先生からアイデアをもらった後、実際に動くまでにそう、時間はかかってないですね。
私の住む集落は、イマイチ人材不足でまだ実現には至っておりません。

大棚集落の「結の会」は女子チームが、惣菜づくり男子チームは、庭の草刈りなどの作業を始めるそうです。

今日の大棚商店も、かなりの大賑わいだったようです。レジに列が出来たようで・・(汗

奄美新聞に掲載されたこともあり何と奄美市内からもお客さんが来たようです。
また販売される惣菜のメニューは、メンバーである役場の職員にお願いしてツイッターでつぶやいてもらっています!

惣菜は高齢者向けのつもりで作り始めたものの先日の夕方、仕事帰りの青壮年の皆さんがビールのおつまみに・・・って買いにきたとか。。。

まだ始動して数日しか経ってませんがいろいろなニーズがあることにもメンバーはびっくりしているようです☆
今後は、そのようなニーズにも対応できるよう商店に設置するホットケースや加工場での、必要な厨房器具を揃えていくそうです。

先ほど、私たち生活研究グループと結の会の主要メンバーと話をする機会がありました。
反響と期待の大きさにかなり戸惑っているもののまずは失敗を恐れず、出来る範囲で少しずつ頑張っていきたいと言ってました☆

そんなこんなな今日の大和村でした。

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いいですね~!
再来年の100周年に向けて、ファンクラブとしても応援していきたいと思います!

  続きを読む


Posted by mkat at 20:12Comments(0)奄美の共同売店

2012年01月12日

ANA『翼の王国』で紹介されました!

ANAグループの機内誌『翼の王国』今月号(2012年1月)で、共同売店が紹介されています。ANAの飛行機に乗る予定のある方、ぜひご覧になってくださいね。

「百年以上続く、小さな売店」

クリックで大きくなります。

「沖縄ぬちぐすい紀行」というライター・野田隆司さんのコラム。奥共同店を取材されていて、元主任で、現在も理事や奥茶業組合長などを勤める糸満盛也さんや、私も取材して頂きまして、コメントも掲載して頂きました。

実はライターの野田さんは、元・季刊カラカラの編集長さん。「共同売店散歩」の連載や『共同店ものがたり』出版の際も大変お世話になりました。ちなみに野田さんはライターだけでなく音楽プロデュースもこなす多才な方です。

取材の時、野田さんに、
「共同売店って、結局のところ何なんでしょうか?」
みたいな意味のふかーい質問をされたので、
「地域の人たちが、コミュニティの一員として、利益とリスク(メリットとデメリット)や危機感を共有しながら、自立的に課題に向きあってきた結果が共同売店です」
みたいなことを答えました。

皆さんにとって、共同売店って何なんでしょうか?  


Posted by mkat at 19:15Comments(0)メディア

2012年01月05日

2012、共同売店のうれしい情報

2012年になりました。
昨年もたくさんの皆さんにお世話になりました。震災、そして原発事故と未曾有の災害に見舞われた年でしたが、共同売店を応援し、情報を発信していくことが、復興に努めている皆さんに少しでも役に立つことを信じて、今年も地道に続けていこうと思っています。

さて、共同売店に関して、昨年末から今年にかけてうれしい話がいくつかありました。

与那国島・比川集落に、新たに共同売店がオープン!

クリックすると大きくなります。沖縄タイムス2011年12月13日

与那国島に3つある集落の中でも一番小さい比川集落に、今月4日、新しく共同売店が誕生しました。
沖縄各地や奄美にある共同売店は明治後期~戦後1950年代頃までに集落が自主的に設立したものですが、これまで与那国にはなかったようです。
今回できたのは、内閣府の対策事業交付金を利用して、6月の与那国町議会で可決後に建物を新築、比川集落(比川自治会)が指定管理者として運営するという「官設民営」、いろんな意味で「現代の」共同売店。
与那国町の設置条例

共同売店と呼ぶべきか、という問題もありますが、私は素直に応援したいと思っています。「商店」というものの公的な必要性を、町や国が認識したということでもありますし、「共同売店」という名称やスタイルを採用した点も嬉しいですよね。
今後は、採算の問題、仕入れの確保など具体的な課題を乗り越えていかなければなりませんが、比川の皆さんが「自分たちの店とシマを自分たちで盛り上げよう!」という強い気持ちで結束すれば、必ず成功すると思っています。

八重山毎日新聞2011.12.6 沖縄タイムス20111213 地域活性化・経済危機対策臨時交付金

閉店中だった浜共同店(国頭村)が、12月から再開!

クリックすると大きくなります。琉球新報2012年1月3日

2006年から5年も(そんなになるんですね)閉店していた国頭村の浜共同店が、昨年12月に再開しました!
浜は集落も大きくて売店もしっかりしていると思っていたので、閉店した時はとてもショックでした。以前から近くに沖縄本島最北端のコンビニ(ファミリーマート)がありましたし、周辺の共同売店も閉店が相次いだりしていましたし、さらにもっと近くに新しくローソンができ、まるで「マングースによって北に追いつめられるヤンバルクイナ」のように思えたものです。

東村の川田共同店も、一時閉店したものの区(集落)の直営式にして復活するなどしています。
しかし、一度閉店すると、新たに商品を仕入れ直し、冷蔵庫などの備品を揃えるだけでも相当の資金が必要になります。
浜共同店は今回、個人が請け負う(集落から店を借り受ける)形で再開したようですが、集落も相応の負担をしたのではないでしょうか。そのあたりは新聞では報じてないですが、詳しく話を聞いてみたいと思います。

それにしても、一旦閉店してもあきらめてはいけないですね!
比川共同売店、そして川田売店や浜共同店の例を参考に、今後も復活、新設があることを期待したいです!

琉球新報2012年1月3日  


Posted by mkat at 18:46Comments(2)お知らせ

2011年12月29日

与那共同店が熱い!年越しイベントも!

今年も残り4日。
さすがの沖縄もすっかり冬ですが、与那共同店はとても熱いですよ!


(古い写真でスミマセン)

与那共同店は、店の前に10メートルもある琉球松のクリスマスツリー「結の木」を立てたことが、NHK全国放送や県内メディアで取り上げられたのでご覧になった方も多いと思います。(沖縄タイムス2011.12.7
ちなみに与那共同店は国頭村の与那トンネルを抜け、国道58号線から集落内へ入ったところにあります。場所はやんばる旅ナビでどうぞ。

地元の方がファンクラブ事務局に連絡を下さいまして、ツリーだけではなく、
「与ん那~共同店再生のためのPR活動」
という様々な取り組みが進んでいるそうですので、ご紹介しますね。

まず売店のブログが始まっています!
与那売店日記
主任さん本人が書いているそうですよ。
以前は、宇良共同店や西表・大富売店などもブログがあったのですが、今はやっていません、、、
なので共同売店が直接ブログで情報発信しているのは、現在は与那売店だけかも!



クリスマスツリーは、集落の人たちの寄り合いの場だった売店を活性化させたいという思いから「結の木」と名づけられたそう。
イルミネーションも地元の人たちや会社が協力して、その数はなんと5万個
売店周辺から集落全体へ拡大しているそうです。

 

その他、おばーたちのX’mas会や、jujumoさんライブも開催しています。

結の木とイルミネーションは年明け9日までですので、ぜひ一度足を運びましょう!

また大晦日は、夜11時から翌朝9時まで、年越しイベントも行うそうです!
国道沿いバス停付近に「売店出張所」を開設して、地元の味を販売するそうです。
与那の年越そば「ヤマシシそば」(イノシシそば!?)は私も初めて聞きました、食べてみたいですね~(笑)

また、2月11(土)、12(日)に行われる国頭村の産業まつりと連携して、売店で作った地域食材を活かした昼食付きの集落散策ツアーも計画しているそうです。

まだまだあります。
現在、売店ロゴマークやホームページも制作中で、コミュニティ・レストランもオープンする予定だとか!



与那集落の熱さが伝わったでしょうか?
これまでにも様々な取り組みしてしてきた成果が、こうして実ってきているのだと思います。
今後が楽しみですね~
ファンクラブとしてももちろん応援していきますよ!  


Posted by mkat at 18:00Comments(2)お知らせ

2011年12月27日

沖縄タイムスで紹介されました!

先日、12/25(日)の沖縄タイムスにて、共同売店ファンクラブを紹介して頂きました。
今年新しく作りなおしたマップも大きく掲載して頂いてます!

共同売店 地域の絆
ファン30人、地図作り 魅力紹介 災害時の役割など再評価


↑クリックすると大きくなります
「今年の漢字が「絆」に決まるなど、2011年は家族や地域との関係が見直された年でした。集落の「絆」が育む共同売店を、もっと多くの人に知ってもらおうと、共同売店ファンクラブがマップを作成し、応援を呼びかけています。共同売店の魅力を教えてもらいました。」

11月のJICA沖縄国際フェスティバルに出展した際、マップを掲示したりパンフを配布していたところタイムスの記者の方の目に止まって、後日取材したいと連絡を頂きました。そこで今月の定例会兼忘年会に来てもらって、ファンの皆さん(笑)が集まっているところを取材して頂きました。

いつものことですが、定例会に来られる方はいろいろな分野(福祉、地域活性化、国際協力)の方なので、記者さんも話をまとめるのが大変だったと思いますが、とても分かりやすくまとめてくださっています。上地記者、ありがとうございます!

与那国に新しくできた比川共同売店、今月復活した浜共同店、また栄町共同売店のことにも触れてくれています。
私は知りませんでしたが、大宜味・大兼久共同売店にも取材してくれたようですね。フェルマータの原さんにもお話を伺って下さったようで、原さんからもお電話を頂きました。

会長の父も、古い友人から「新聞見たよ」と電話が来たりして喜んでいました。
やはり地域のメディアで取り上げて頂けると励みになりますね~
会長は記事中にも出てくる故郷・大宜味村田港でいろいろやってみようと動いています。
来年も楽しみですね。
  


Posted by mkat at 12:57Comments(2)メディア

2011年12月06日

北海道新聞で紹介されました!

与那国島の比川に新しくできた共同売店がオープンしたようですね!
さらに国頭村では、閉店中だった浜共同店が復活したようです。
それについてはまた後でお知らせしますが、、、
とり急ぎ、12月4日(日)の北海道新聞で、共同売店が紹介されていますので、そちらから紹介します。


集落の絆 集落支え1世紀
奥共同店 平成の世にも確かな役割


「旅、見る、聞く、探す」という各地の紀行コーナーのような記事ですが、とても丁寧に取材し、紹介して下さっていますよ~



諸志共同売店 懐かしい古民家の趣

「東日本大震災は、人々の暮らしが地域と不可分であることを実感させた。沖縄のはずれの集落で生まれ、住民の絆と知恵で歩み続けた小さな共同店をめぐる100年の物語は、市場経済に取り残され過疎に立ちすくむ日本の地方に、もう一つの生き方を示しているようである」



奥共同店、恩納共同組合のおんな売店、今帰仁の諸志共同売店を紹介しています。
そしてついでに、那覇市栄町でイベント出店していた「栄町共同売店」も紹介してもらっています(笑)
取材初日に記者の方と栄町で待ち合わせしていて、その日がたまたま栄町市場屋台まつりだったんですね~。(南方琉球日記さんがその日のことを紹介してくれています)  


Posted by mkat at 18:41Comments(3)メディア

2011年12月04日

小ささに学ぶ。最小の売店、伊部売店

世界最大の共同売店といえば恩納村の「おんな売店」こと恩納共同組合売店。
自動ドア、レジ3つ、オープン冷蔵棚、3階建て。共同売店と言えば古くて小さいというイメージですが、恩納売店もれっきとした共同売店です。

さて、逆に一番小さい共同売店と言えばどこでしょう?
答えは、国頭村にある伊部売店です。

  

伊部売店は元は安田協同店の「支店」でしたが、10年ほど前に組合は解散し、現在の経営者である方が買い取っているので、正確には個人売店なのですが、私は共同売店と同じように応援していきたいと思っています。

何がすごいって、その小ささ。商店としてかなり小さいです。
建物の見た目以上に、店内はこじんまりしてます。
しかし、その「身の丈にあった小ささ」「ミニマムさ」が素晴らしい。これからの時代には非常に重要になってくると思うのです。

 

伊部集落は、常時住んでいる家はわずか5軒ほど。
週末に帰省してきて別荘のように住んでいる方も3軒というから、合わせても10世帯に満たない集落。
国道のドライブコースからも一本はずれているので、観光客が店を利用することもほとんどありません。

店の方は普段、店番に立てないので、店の入り口には、「呼び鈴」があります。
お客さんが押すと、隣の家からお店の方が出てくるわけです。
店内は、煙草屋さんのような「カウンター式」で、柵の向こうに商品が並んでいます。
しかしほとんどのお客さんは顔見知りですから、実際には皆さん呼び鈴など押さず、自分で欲しい商品を取って、母屋の方に行き、お金を払うのだそう。

商品の仕入れも、集落の人をよく知っているからこその厳選されたもの。
だから回転がとてもよく、売れ残ったような古い、色あせたような品はほとんどありません。
ただしこれは、ごく少量の仕入れでも配達してくれる卸屋さんがいてこそ。名護の崎浜商店さん、えらい!

初めて伊部売店を見たときは、「これでいいんだ!」と目からウロコの思いがしました。
大切なことは店を続けること。
無理なく、できる範囲でやれるんだ、ということを知らされました。
新潟や東北の震災でも、道路が寸断されて集落が孤立する例が数多くありました。
災害時にも、孤立集落にこのような商店があれば、備蓄機能を果すことも期待されますよね。

小さな集落で長年共に暮らしてきた、顔の見える関係だからこそできる、この豊かさ。
この地域の絆、これこそソーシャルキャピタル(社会関係資本)という名のかけがえのない地域資源、財産です。

さてこちらは、その帰りに訪れた名護市にある天仁屋共同売店。

  

こちらは3年ほど前に閉店してしまっています。
伊部売店と比較して申し訳ないのですが、、、
閉店時、最後に店に関わっていた方に伺ったんですが、「身の丈より大きすぎたために、電気代などの維持費がかかり、閉店に繋がってしまった」という言葉がありました。



まだ真新しい建物ですが、目の前の道の拡張工事にかかったので、まとまった補償が出て建て替えることになったそう。
確かにこうしてみると豪華というほどではないですが、凝った造りになってますよね。

天仁屋集落に、他に商店はありません。
こんなにいい建物があるのに、、、本当に勿体無いです。
ぜひ小さくてもいいから、売店が復活することを願っています。  


Posted by mkat at 00:14Comments(0)共同売店訪問記

2011年12月03日

JICA国際交流フェスティバルに出展

去る(沖縄では「去った」)11月26日、27日は、沖縄国際センターで開催された国際交流フェスティバルにて、共同売店紹介ブースを出展しました。

 

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Posted by mkat at 12:38Comments(3)

2011年11月26日

Community Cooperative Stores in Okinawa

Our New English Page is Here!
https://kyodobaiten.org/en/

twitterでも書きましたが、今日明日とJICA沖縄・国際交流フェスティバルにて、紹介ブースを出しています。(NPOレキオ・ウィングスの中)


以前から英語で世界に共同売店を紹介せねば思っていたのですが、来年は国際協同組合年でもあるし、今回のイベントは外国の方も多くいらっしゃるので、簡単な紹介文を掲示しています。

Kyodo-Baiten, Community Cooperative Stores in Okinawa

 - Wisdom to protect the home village since 100 years ago -

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Posted by mkat at 23:40Comments(1)共同売店とは?

2011年11月16日

沖縄の郷友会

今年も大宜味一心会の運動会に参加してきました。(11月6日)
会場はなんと、奥武山のセルラーパーク那覇(スタジアム横の室内練習場)でした。



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Posted by mkat at 02:17Comments(4)郷友会

2011年11月12日

記念講演でFC通信やリーフレットを配布!(データあり)

昨日は第41回九州ブロック社会教育研究大会での、宮城能彦先生の記念講演が無事終了しました。
共同売店と地域共同体について詳しくお話されていますが、その報告はまた改めてしたいと思いますが、今回の講演に合わせて、「ファンクラブ通信」を会場で配布しました。

 

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Posted by mkat at 12:52Comments(0)お知らせ

2011年11月02日

全国に広がる住民出資の店 その5

過疎、高齢化、買い物弱者(難民)、様々な問題から、地域の住民自らが出資して運営している商店が増え、注目を集めています。

このブログでも何度か紹介していますが、新たに「ふれあい浦田(新潟)」「島木のおみせ(熊本)」を追加したので、改めてまとめておきたいと思います。(2011年10月現在、沖縄・奄美を除く全国11例)
沖縄・奄美を除く全国11例は、もともと農協売店やA-Coopなど農協系の店があった場所にできたものがほとんどです。

*これまでの紹介記事↓
その1(広島・川根地区の万屋)
その2(農協撤退で全国に「共同売店」)
その3(大分県・ノーソン)
その4(宮城県・なんでもや)

日本各地で、地域住民が出資、設立し、運営している店の一覧
(2011.10)

・大張物産センター なんでもや(宮城県伊具郡丸森町大張地区 2003年) リンク
・ふれあい浦田(新潟県十日町市浦田地区 2011年) リンク リンク
・ふるさとセンター山田(長野県上高井郡高山村 2007年) 赤旗列島だより
・うきさとみんなの店(三重県松坂市 2007年)東海けいざい新聞 三重テレビブログ
 *ちょっと気になる記事がありました→みんなの店とマックスバリュが提携 
・常吉村営百貨店(京都府京丹後市 1997年) HP 常吉村・農あるくらし体験
・ふらっと美山(京都府南丹市美山町 2002年)
・空山の里(京都府綾部市鍛治屋町花ノ木、2003年)
・ふれあいマーケット 万屋(広島県安芸高田市・川根振興協議会 2000年)
・大宮産業(高知県四万十市西土佐・大宮地区 2006年) 47news
・ノーソン(大分県中津市旧耶馬渓町 2005年)
・島木のおみせ(熊本県山都町島木地区 2010年)HP 熊本発地域づくり応援隊 山都町商工会青年部

<鹿児島県大島郡>(7店)
・(株)大熊振興商店(奄美市名瀬大字大熊) おんがち村通信
・(株)大棚商店(大和村大字大棚) おんがち村通信
・(有)宇検商店(宇検村大字宇検)
・(株)芦検商店(宇検村大字芦剣) わきゃ島・芦剣ブログ
・(株)名柄商店(宇検村大字名柄)
・(有)平田商店(宇検村大字平田)
・佐念商店(宇検村大字佐念) *現在は個人経営のようです
  →奄美の共同売店(共同商店、地域商店)その1その2
  →こちらの論文によると、かつて宇検村の久志、生活、部連、阿室、屋純にも共同売店があったそうです。

<沖縄県>
・たくさん
(共同売店として設立され、現在個人経営として引き継がれているものも含めて60~70店)

*ここでいう「住民出資」とは、単にお金を出したという意味に止まらず、住民たちの自発的な意志で始まり、運営や利益の還元までを含めた「住民自治」に基づく地域自治事業を指しています。
国や県など行政の支援の有無は問いませんが、「上からの指導」で作られたものではないことが重要だと思っています。


*私の知らない例、うっかり忘れてるもの(すみません)も、たくさんあると思います。
ぜひ情報がありましたらお知らせ下さい!
https://kyodobaiten.org/aboutus/

*念のため、沖縄と奄美については新しくできた訳ではなく、明治後期から遅くとも戦後1950年代頃までに設立されたもので、100年前後の伝統を有する店も数多くあります。  


2011年10月29日

2011年10月05日

マレーシアで田舎の個人商店を近代化するプロジェクト

2月に続き、先月も仕事でマレーシア・サバ州に行ってきました。(前回の報告) 今回も、何気なく通った街道の途中で、気になる店を見つけましたので報告したいと思います。

コタキナバル市からラナウという田舎町への移動中、いつもの癖で山道沿いに点在している小さな商店や雑貨店を眺めていると、ほとんどが地味な商店や土産物店ばかりの中、妙に垢抜けたロゴで「COOP」という看板を出している店が目に止まり、ドライバーさんに引き返してもらって、お店に入ってみました。

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2011年08月20日

東洋大ゼミ合宿 in 生活の柄(栄町市場)

今年も東洋大学社会福祉学科の高山ゼミの学生さんたちが合宿に来てくれました。



社会福祉を学んでいる学生さん10人と、ゼミを担当されている高山直樹先生、そしてゼミ生OBで現在沖縄大学の大学院で学んでいる小笠原快さんも駆けつけてくれました。

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Posted by mkat at 18:38Comments(0)勉強会