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2012年03月05日

大宜味村で、買い物代行を試験営業しました!

報告が遅くなりましたが、今年1月21日と、2月29日、大宜味村田港にて、「買い物代行・ゆんたく市場」を試験的に実施してみました。
実はファンクラブブログ開始以来、初めて、会長の眞喜志勇が自ら活動報告します!

■眞喜志勇 1941年、大宜味村字田港出身。高校卒業後、郵便局に入り故郷を離れる。現在は豊見城市在住。大宜味村の郷友会連合会・一心会・元会長(2期)。共同売店ファンクラブ会長、県高齢者退職者団体連合・副会長。

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買い物代行「ゆんたく市場」を実験開店
共同売店ファンクラブ 会長 眞喜志 勇

長寿村を自負する我がふるさと大宜味村字田港は40戸余りの小さな集落。

塩屋湾懐深くに位置し、塩屋富士を背に緑豊かな、静かな集落である。
朝夕の凪のひと時は島人は誰それとなく岸辺に誘い、我を忘れて湖面に見入る。至福の時である。
茜色の夕焼けを背にして七色に変化する塩屋の島影は、我をして詩人となす。
茜色に染まる湖面に一石を投じ、広がる波紋を眺めるのも好きだ。
これが我が故郷の自然。

しかし、美しい自然環境とは裏腹に、高齢者にとっては暮らしにくいという。
共同売店がなくなって久しい。それを引き継ぐ形で生まれた小さな個人商店も閉店した。
一番近いコンビニは車で20分。今や車を持たない高齢者は買い物難民と化した。
不便この上なし。

多くの地域で共同売店の維持に苦労し、閉店に追い込まれていく実態を見てきた。
ファンクラブとして無力感が増すばかりである。
帰郷のたびごとに買い物難民としての切実な思いを聞くにつけ胸が痛む。
区長も有志も、買い物代行が唯一の策という。

そこで一案。
都市地域に住む集落出身者で組織する「郷友会」との連携で「買い物代行」を手伝うシステムは有効ではないか。
帰郷の際、都市地域のスーパーなどで特売品を買い集め、「買取価格で販売する」。手土産代わりに買ってもらう。
善意の押し売りの懸念はあるが、食品を主にした日常の生活品、常温で保存できるもの。
売れ残れば自分が利用すればいい。月一なら実行可能だ。
これなら自分にできる故郷へのご恩返しではないか。

これ幸いに、2012年1月21日、郷里で祝い事があり案内を頂いた。
これ好日。実行の時来たる。
「善は急げ」は自分の流儀、集落のお年寄りの顔と暮らしのあり様を思い浮かべながら大手スーパーで缶詰を主に、予算一万円での初の買い物。
商店名を、「買い物代行・ゆんたく市場」と命名し、手書き毛筆で看板を作成し、商品価格一覧表と挨拶文をパソコンで作成、30部ほど準備した。

大宜味村で、買い物代行を試験営業しました!
(挨拶文、商品リスト。クリックすると大きくなります)

区長に事前に電話で趣旨を説明し、祝会場である公民館前にテントをひと張りと長テーブル2台、椅子数脚を準備してもらった。
看板を立てて店舗とし、テーブルに商品を並べ、祝いに駆けつける人たちにチラシを配り、簡単に趣旨説明する。

事前の情報提供もない状況下での説明にも理解してもらい、帰りに買うからとの声に嬉しくなる。
宴席で祝辞の指名を受けたので幸いとばかりに、出店についても宣伝した。

宴席を終えての帰り際、「どうせ買うものだから買っていく」と若い主婦、青年。
ほとんど全部売り切れた。
実験店舗は成功したと思える。
ひとつの目的「ゆんたく・情報の収集と交換・交流」の視点からも、集落の中に「買い物拠点」は必要不可欠との確信を抱く。
共同売店再建への第一歩を目指して、月1開催を当面の目標としよう。
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以上、眞喜志勇会長の報告でした。

写真も撮っていないのですが、雰囲気は伝わったでしょうか。
この報告は第1回(1/21)後のもので、先週(2/29)の内容は含まれていませんが、2回目もほぼ完売し、新たな商品のリクエストなどもあったそうです。
また、この試験営業の影響もあってか、田港区の常会で「やはり売店は必要、誰か引き受け手を探そうか」という議論も出てきたそうです。

金額的に言ってもほんの僅かな一歩ですが、塩屋湾の水面に静かに広がる石の波紋のように、広がっていくことを願っています。




Posted by mkat at 00:31│Comments(2)
この記事へのコメント
エクセレント!
Posted by チェ・ブゥ~ブゥ~ at 2012年03月06日 18:24
いつも有難うございます!
Posted by makishi at 2012年03月09日 22:00
 
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