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Posted by TI-DA at

2018年04月19日

つねよし百貨店に行ってきました!→来てくれます!(報告追記しました)

ついに!あの、つねよし百貨店に行ってきました!
(といっても2年半も前のことです。どんだけ更新遅いんだって話です)


そもそも、つねよし百貨店の前身、「常吉村営百貨店」のことを知ったのは、2008年。
「現代版・共同売店」とでも呼べそうな、「住民出資、住民運営の商店」が全国に増えつつあることを伝える関西版朝日新聞の記事でした。


2008年3月23日 朝日新聞(関西版)

もちろん沖縄の共同売店をモデルに設立された「大張物産センターなんでもや」(宮城県丸森町)や、川根振興協議会の「万屋」「油屋」(広島県安芸高田市)などは知っていましたが、それ以外の「住民経営事例」はなかなか情報が見つからなかったので、
「やっぱりあったんだ!しかも全部、元JA、、、」
ということで、さっそくブログで紹介しました。

農協撤退で全国に「共同売店」 2008年7月13日


朝日の記事では8店が紹介されていました。(うち2店は「なんでもや」「万屋」)。
中でも特に「常吉村営百貨店」は、そのネーミングの良さと、ホームページに紹介されていた設立の「あゆみ」に非常に惹きつけられました。

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 (有)常吉村営百貨店の生い立ち
 「合併農協の支所廃止を逆手にとろう」
 大宮町は16集落が散在し、旧村単位に農協支所を有する町の農協があったが、その大宮町農協も、例外なく合併の波に乗り、丹後一円の大型農協に変身した。
 その後、経営の合理化対策として当然のように支所、出張所の廃止の方向が打ち出され、地域の実状いかんにかかわらず廃止撤退するというもので、ここ常吉にも支所があり、地域のコミュニティー機能は、もとより生活の利便性においてもなくてはならない施設として、地域の人々に親しまれてきた。
 そもそもこの支所は、旧常吉村農協として発足の際、組合出資は別として、用地確保や施設建物等一切が村民の善意の寄付によって為されたモノで、以来、村民の共有財産的な感覚の元に利用運営されてきた経緯があり、大宮町農協合併組合の経営と運営上の都合で廃止とは・・・・・・と地域の人々が強く憤慨し村をあげて反対運動が起こった。
 反対運動も一進一退で暗礁に乗り上げた時期、逆に活動を続けてきた村づくり運動が徐々に地域に浸透してきていた。
 このころ、両方に関わってきた地域のリーダーの大木満和さんらを中心とした村づくり委員会から、頃合いを見透かしたように、陽転発想の妙案「村営百貨店構想」が地域に提言され、村に商店が一軒もなく、支所廃止に途方に暮れていた人々の心が一気にパーッと燃え上がり村営百貨店設立へと地域が一つになって取り組むこととなった。結果「去る者は追わず・・・・・・農協が出ていくのなら、それに変わる自分たちの農協を地域ぐるみ、手作りで新しく作ればいいんだ」ということで、平成9年12月、農協支所の跡地と支所の一部を借り受け、出資者34人の農業生産法人「有限会社・常吉村営百貨店」を誕生させた。
http://www2.nkansai.ne.jp/shop/itotome/ayumi.html
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「パンプキンフェスバル」などのイベントも有名で、多くのメディアで紹介され、大臣表彰を受けるなど地域活性化の成功事例として知られた存在となっていました。

「これはすごい!」ということで、たまにググッては様子を伺いつつ、「いつか行きたい!」と思っていたのです。


しかし、数年が経ち、2012年。
なんと「閉店」という新聞記事が、、、残念、、、


その後、1、2年は忘れかけてたんですが、、、
登録していたグーグルアラートにちょこちょこ引っかかりだした。

あれ?なんかやってる?
え、復活?
チャレンジつねよし百貨店ひらがな?しかも妙にオシャレになってるし?

Facebookページも発見!


さっそく連絡を取ると、
「沖縄の共同売店はずっと気になっておりました。いつか伺いたいです」
とのお言葉。

これは常吉にぜひ行かねば!と思いましたが、なかなか時間も金もない。
しかし、2015年12月、仕事で京都出張が!
しかし仕事は京都市内で1泊2日限り。つねよし百貨店がある京丹後市は、京都の北端、日本海に面するところ。
ちょっと厳しいかと諦めかけたんですが、、、帰りの飛行機が午後遅めだったので、何とか数時間は余裕がある。
「これは行ける!」
早朝、レンタカーを飛ばし3時間。
着きましたよ、日本海、じゃなくて開店前のつねよし百貨店。



夢にまで見た店内(やや大げさです)。


商品のデザインやロゴも、非常に垢抜けててセンスがいいんです。


そして、ついにお会いできた東田さん。


開店準備中の突然の訪問にも、快く(たぶん)対応してくださいました!
滞在30分。そしてまた3時間かけて京都市内に帰ったのでした、、、


さらに、翌年には、なんとご家族で沖縄に来てくれました!

安田協同店 Facebookページ


まえだ売店(真栄田共同売店)Facebookページ

私は仕事帰りに滞在先のホテルに会いに行ったんですが、安田協同店、まえだ売店など、あちこち共同売店を訪ねてきたそうで、
「こんなにたくさんの住民出資で運営している店があって、勇気づけられた」
とのことでした。




延々書きましたが、、、

その東田さんが、なんと今度の土曜(4/21)に、また沖縄に来るのです!

今回は別用で来沖されるとのことで、那覇で会えることになったんですが、せっかくの機会なのに私1人ではもったいない。
若狭公民館の研修室まで借りてしまいました!

ということで、ようやく本題。

「つねよし百貨店」の東田さん来たる!

【日時】2018年4月21日(土) 15時〜16時半
【場所】那覇市立若狭公民館(場所) 第二研修室(2階)
・参加費無料、子どももOK!


詳しくはFacebookでも告知しています。


ぜひ一緒に、つねよし百貨店のご活動の様子をお聞きしましょう!!

というまわりくどい告知なのでした。


追記

Facebookに告知をアップしました↓

  


2014年09月27日

池上さん!沖縄にはたくさんあるんですけど!!

先日、ナニコレ珍百景という番組で池上彰さんが紹介していた、
高知県四万十市にある小さな商店。

このブログでも何度か紹介している全国に広がる住民出資の店のひとつ、大宮産業さんでした!




本当に素晴らしい取り組みです。
ネットスーパーや移動販売よりも、ぜひこちらをモデルにしてほしい。

しかし、、、

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2011年11月02日

全国に広がる住民出資の店 その5

過疎、高齢化、買い物弱者(難民)、様々な問題から、地域の住民自らが出資して運営している商店が増え、注目を集めています。

このブログでも何度か紹介していますが、新たに「ふれあい浦田(新潟)」「島木のおみせ(熊本)」を追加したので、改めてまとめておきたいと思います。(2011年10月現在、沖縄・奄美を除く全国11例)
沖縄・奄美を除く全国11例は、もともと農協売店やA-Coopなど農協系の店があった場所にできたものがほとんどです。

*これまでの紹介記事↓
その1(広島・川根地区の万屋)
その2(農協撤退で全国に「共同売店」)
その3(大分県・ノーソン)
その4(宮城県・なんでもや)

日本各地で、地域住民が出資、設立し、運営している店の一覧
(2011.10)

・大張物産センター なんでもや(宮城県伊具郡丸森町大張地区 2003年) リンク
・ふれあい浦田(新潟県十日町市浦田地区 2011年) リンク リンク
・ふるさとセンター山田(長野県上高井郡高山村 2007年) 赤旗列島だより
・うきさとみんなの店(三重県松坂市 2007年)東海けいざい新聞 三重テレビブログ
 *ちょっと気になる記事がありました→みんなの店とマックスバリュが提携 
・常吉村営百貨店(京都府京丹後市 1997年) HP 常吉村・農あるくらし体験
・ふらっと美山(京都府南丹市美山町 2002年)
・空山の里(京都府綾部市鍛治屋町花ノ木、2003年)
・ふれあいマーケット 万屋(広島県安芸高田市・川根振興協議会 2000年)
・大宮産業(高知県四万十市西土佐・大宮地区 2006年) 47news
・ノーソン(大分県中津市旧耶馬渓町 2005年)
・島木のおみせ(熊本県山都町島木地区 2010年)HP 熊本発地域づくり応援隊 山都町商工会青年部

<鹿児島県大島郡>(7店)
・(株)大熊振興商店(奄美市名瀬大字大熊) おんがち村通信
・(株)大棚商店(大和村大字大棚) おんがち村通信
・(有)宇検商店(宇検村大字宇検)
・(株)芦検商店(宇検村大字芦剣) わきゃ島・芦剣ブログ
・(株)名柄商店(宇検村大字名柄)
・(有)平田商店(宇検村大字平田)
・佐念商店(宇検村大字佐念) *現在は個人経営のようです
  →奄美の共同売店(共同商店、地域商店)その1その2
  →こちらの論文によると、かつて宇検村の久志、生活、部連、阿室、屋純にも共同売店があったそうです。

<沖縄県>
・たくさん
(共同売店として設立され、現在個人経営として引き継がれているものも含めて60~70店)

*ここでいう「住民出資」とは、単にお金を出したという意味に止まらず、住民たちの自発的な意志で始まり、運営や利益の還元までを含めた「住民自治」に基づく地域自治事業を指しています。
国や県など行政の支援の有無は問いませんが、「上からの指導」で作られたものではないことが重要だと思っています。


*私の知らない例、うっかり忘れてるもの(すみません)も、たくさんあると思います。
ぜひ情報がありましたらお知らせ下さい!
https://kyodobaiten.org/aboutus/

*念のため、沖縄と奄美については新しくできた訳ではなく、明治後期から遅くとも戦後1950年代頃までに設立されたもので、100年前後の伝統を有する店も数多くあります。  


2011年07月23日

なんでもや(大張物産センター)

沖縄の共同売店をモデルに、過疎に悩む地域の住民同士が出資して設立、運営しているお店が全国各地に出てきています。
その代表ともいえるのが、宮城県の丸森町大張地区にある「大張物産センター なんでもや」さんです。

このブログではもちろん、ことあるごとに紹介しているので(最初はこちらの記事でした)、ご存知の方はご存知のはずですが、youtubeに総務省地域づくり表彰のビデオがアップされていたので紹介しますね。



奥共同店との交流は今も続いています。
奥からは新茶を送り、なんでもやさんからはお米が届きます。またお互いの記念行事には行き来しておられます。

また東北の大震災後、奥の皆さんがこんな声援も送っておられました!なんでもやさんのブログ「なんでもやに来てね!」のこちらこちら

沖縄の共同店というモデルがあったとはいえ、やはり真似すれば誰にでもできる訳ではない、という気がしました。
強い危機感を大張の皆さんが共有していて、しかも使命感から率先して動いたキーパーソンがいて、それを皆で支え、さまざまに努力されていることがビデオからよく分かりました。
同じようなケースで思い出すのは、広島県安芸高田市、川根振興協議会が運営している「万屋」さん。こちらでは辻駒健二さんという方が地域を引っ張っておられました。
こちらもいつか紹介したいと思っています。

でも山形県の役場の方がおっしゃっていたように、「自分のところのことは自分たちでやるという思いがあれば、やればできるんだな」というのも、きっと事実なんだと思います。
やればできる、やらなきゃできない、、、。

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