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2011年07月12日

野甫共同売店が買い物難民対策事業で復活

「伊平屋村にある野甫共同売店が復活」という記事が、7月10日の琉球新報に出ていました。

野甫共同売店が買い物難民対策事業で復活

3年ぶり待望の共同売店 不便解消喜ぶ区民
買い物弱者支援事業 「情報交換、憩いも」


当ファンクラブの一員でもある大分大学の山浦先生の紹介で、農林中金総合研究所の一瀬さんという方を紹介していただいたのですが、その一瀬さんの、
『協同組合による買い物難民支援の現状と課題』農中総研 調査と情報 2011.5
というレポートでも、この経済産業省の事業が紹介されていました。

買い物弱者対策支援事業(経済産業省)はこちらこちら
この中で、野甫共同売店については、

伊平屋村商工会と字野甫自治会
「地元商工会が、地元自治会と連携してミニスーパーを行う事業」


という内容で事業が採択されています。
一瀬さんのレポートでは、この買い物弱者対策支援事業に4つのJAが採択されていることを取り上げて、農協の役割も変化してきているのではという内容ですが、共同売店のことも紹介して下さっています。「おわりに」の部分だけ引用させていただきますね。

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 温故知新。協同組合が買い物支援に取り組む際に参考になる先例の一つが、沖縄県本島北部や離島等でみられる地域売店や共同店である。共同店のなかには、100年を超える歴史を持つ店がある。共同店は、単なる買い物の場にとどまらず、地域の核として機能している。共同店の存続の裏には、地域住民のたゆまぬ努力がある。
 今後、協同組合の買い物支援において、単に利用するだけでなく、組合員自身が主体的に運営等へかかわることが求められよう。
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『協同組合による買い物難民支援の現状と課題』 PDFで読めます

野甫売店は、『共同店ものがたり』の表紙にもなった売店です。
その他、コーラルウェイの共同売店特集でも大きく写真が掲載されたりと、多くの方が「共同売店らしい共同売店」と感じる佇まいだったので、この瓦屋根の建物はもう使われていないのはちょっとさびしいですが、、、

それでもこうして努力されて復活にこぎつけたことは素晴らしいですね。
共同売店だけでなく、野甫区自治会、伊平屋村役場、商工会などが連携している点でも非常に注目されていいと思います。
他の売店にも大変参考になりそうですので、今後も注目していきたいですね。



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