2008年07月21日

漢那区民フォーラムの報告 その1

7月13日の日曜日、宜野座村の漢那で「漢那区民フォーラム」に参加してきました。



漢那区(字)の住民によるものなので、集落外には広報してないと思いますが、そこになぜ参加したかというと、このフォーラムに滋賀地方自治研究センターの北川憲司さんが講師として招かれたのですが、実行委員の方がこのブログを通じて北川さんを知ったそうなんです。(詳しくはこのあたり
そんなご縁で私もついでに聞かせてもらいました。
ということで、フォーラムは漢那区の漢那区基本構想策定委員会の主催で、漢那区公民館で開催されました。

前日に沖縄入りした北川さんと、北川さんのご指名でチェ・ブーブーさんまちなか研究所わくわくの佐々倉レオさんも交え、栄町の「生活の柄」で再会の祝い。

  

フォーラム当日は朝9時半に漢那区公民館に到着。
滋賀での取り組みの新聞記事など、たくさんの資料を持ってきてくれた北川さんが、実行委員の皆さんに詳しく説明。また、集落内も案内していただきました。(内容は次回お伝えします)



フォーラム参加者は約120名。
漢那区の人口が1200人ほどだそうなので、参加率はかなり高いです。

  

区長さんのあいさつ、地元の小学生による「地域の宝探し」の発表。

  

北川さんの講演。
テーマは「地域の助け合いのなかで経営できる老人福祉と共同売店」。
沖縄といえば「地域で助け合う」「ゆいまーる」「相互扶助」「元気なお年寄り」というイメージがある。
しかし実はそうではなく、介護保険の重度認定者(要介護3〜5)の認定率指数が全国一(注1↓)であり、高齢者一人あたりの介護保険の給付月額が全国5位(後期高齢者の割合を補正した指数では全国1位)と高く、グループホーム(特定施設入居者生活介護)の高齢者1人あたりの給付月額は全国一少ない。

つまり「沖縄の高齢者は住み慣れた家や地域から都会の病院に移され、白い天井を見ながら人生の最期を向かえている」実態を、様々な資料を用いて説明。
漢那区の皆さんは、かなり真剣に耳を傾けていました。



そして滋賀県で取り組んできた能登川町の宅老所「おいでやす!吉兵衛」、豊郷町の「あったかほーむ おやえさん」「しみんふくしの家 八幡」「しみんふくしの家 八日市」、また「住民の支えあいマップづくり」、地域の見守り運動「ふれあいポスト」、愛東町の「もちつもたれつ活動」などを紹介。

地域NPOが介護保険や保育事業、コミュニティビジネスなどによる自主財源を確保しながら地域を支えるシステムについて説明。
そして、これらの地域自律モデルは、新しいものではなく、実はかつての「惣村」や沖縄の「共同売店」にあったもの、という話をされました。
(また次回詳しくお伝えします)


注1 認定率指数
前期・後期高齢者別・要介護度別の全国平均認定率に各都道府県の前期・後期高齢者数を乗じて、標準認定者数を試算。実際の認定者数を標準認定者で除し、100を乗じた数値。 



  

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2008年07月13日

農協撤退で全国に「共同売店」

朝日新聞2008年3月23日(日)の「列島列島360°」というコーナーに、

「歩いて行ける店、守る」
「住民出資の小売店」
「JA撤退…「自分たちが」」


「交通手段を持たないお年寄りにとって、歩いて行ける買い物拠点は必要不可欠。だが、そん唯一の店が無くなったら…。気軽に行けるスーパーやコンビニが多数ある都会とは違い、過疎地では生活に直結する問題だ。農協(JA)の出先機関が合併により廃止された後、住民が出資した小売店が相次ぎ誕生している」

という記事がありました。(いつも情報ありがとう!このごろだより様)

京都の「常吉村営百貨店」を中心に、8つの店舗が紹介されています。
やっぱりあったんだ!という感じです。
常吉村営百貨店(イカすネーミングだな〜)のホームページ設立の経緯は、ぜひご一読下さい。
みんな必死で頑張ってるんだと改めて感じました。

記事で紹介されている宮城県の「なんでもや」さんは奥共同店とも交流のある皆さんですし、広島の「万屋」さんはこのブログでも何度か紹介しています。それから朝日新聞では紹介されていませんが、沖縄の名護市羽地の「羽地中部共同売店」も農協撤退後に住民の出資によって再建された店です。

紹介されていたのは以下の店です。  
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2008年07月02日

奥共同店100周年記念誌

奥共同店の100周年記念誌が出ました!



『奥共同店100周年記念誌』
3500円 (送料500円)総ページ数718P

2006年に設立100年を迎えた国頭村の奥共同店の歴史の集大成!
沖縄大学の地域研究所の協力で、2005年頃から資料整理、聞き取り調査、古老たちによる座談会、編集委員会などを積み重ねてできた貴重な資料が一冊に!
これは共同売店ファン必携です!

お問合せ】沖縄大学地域研究所 (※直接購入することもできるそうです)
振込み先】沖縄海邦銀行国頭支店 普通口座:0492530 島田隆久(シマダタカヒサ)

沖縄大学地域研究所。TEL098-832-5599 chiken@okinawa-u.ac.jp
詳細ページはコチラから!!
  
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2008年06月23日

「栄町共同売店」という試み

 

栄町共同売店の報告です。

先月開催した共同売店写真展in栄町市場では、期間限定の『栄町共同売店』を営業していました。
もちろん、もともと栄町には共同売店はありません。これは熱烈な共同売店ファンであり、普段は福祉関係のお仕事をされているチェ・ブーブーさんの並々ならぬ熱意によって実現した「試験営業」でした。

 RyuQさんの紹介 前編 後編

那覇などの商業地には共同売店が設立された記録はないようです。本島南部では玉城、東風平、具志頭などに数軒あったのみのようです。
でも現代においては、空洞化が進む商店街など旧市街地、高齢化が進んだ住宅地などで共同売店を新設するメリットがあると思います。栄町商店街も、近郊に大型商業地域ができたことで昔の活気はなくなってしまっています。アーケードの設置や様々なイベントなどで買い物客の流れを呼び戻そうと努力されています。

今回は写真展イベントに併設して、実験的に共同売店を営業してみようという試みでした。出資者は、福祉関係の皆さんを中心に22名。1人500円ずつ出資しました。(総額1万1千円)
栄町商店街には子どもが利用できる店がないということで駄菓子を中心に仕入れて、5月10日から24日までの15日間、営業を行いました。(※また奥郷友会の金城さんのご厚意で、奥の新茶「おくみどり」も販売することができました)

その結果は、
◆売り上げ40,425円 − 仕入れ33,359円 = 利益7,066円
◆前島アートセンターへの家賃3,533円を引いた残りが、純利益3,533円となり、なんと一株あたり160円の配当がありました! (※最初の出資金、株券500円は本出店までそのまま残そうということになりました)

ちなみに配当は、現物支給です(笑)


主任(店主兼組合長)の新城カメーさんをはじめ、ボランティアで店番をしてくれた学生さんやおじいちゃんなどへの人件費はまったく含まれていないので、儲かったとは言えないのですが、、、

 

株主総会(!)の様子です。

それにしても、店番をしてくれた方々やお客さんの反応、そして栄町の組合の方々の感想は、想像以上にいいものでした。
「ぜひ続けてほしい」「本当に営業してほしい」
という声もたくさん頂いています。
今後に向けての具体的な動きはまだできていないのですが、多くの方のご協力がないと実現できないと思います。
興味のある方は、ぜひ力と知恵を貸してください!

詳しい総会の感想は↓  
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2008年05月25日

マチグヮー座談会の報告

写真展と同時開催しました「マチグヮー座談会」の報告です。
先日、20日(火)の夜7時半から。場所は栄町市場の東口通りです。



安里精肉店(通称ヤクルト屋ぁ〜)の前に会議テーブルとプロジェクターを設置。
文字通り、商店街の通りのどまん中での座談会となりました。

3人のゲストスピーカーを中心に、共同売店や商店街への関わりと思い、今後の展望や情報交換について意見を交わしました。
予想を越えるおよそ40名(新聞にそう書いてました)の参加者がありました。
  
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Posted by マキシ at 19:29Comments(0)TrackBack(0)活動報告

2008年05月16日

マチグワー座談会 in 栄町市場

栄町での写真展、ただいま大好評開催中です!
平行して、トークイベントも開催します。

『マチグワー座談会 in 栄町市場』
日 時:5月20日(火)19:30〜21:00
場 所:栄町市場, 東口通り(惣菜の嘉納さん前)
参加費:無料


コーディネーター:国吉宏昭氏(前島アートセンター理事)
ゲスト:宮城能彦氏(沖縄大学地域研究所)、新城カメーおばあ(栄町おばあラッパーズ、栄町共同売店名誉主任)、瀬長金一氏(栄町市場商店街振興組合理事長)



共同売店写真展 in 栄町市場』は、先週土曜(10日)から開催されています。
那覇経済新聞にも紹介されてました。
「那覇・栄町市場で共同売店写真展、子ども向け共同店もプレオープン」
http://naha.keizai.biz/headline/379/

  
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2008年05月02日

栄町市場で共同売店写真展

栄町に、共同売店がやってくる!

ひょんなことから前島アートセンター(MAC)の方と知り合い、栄町市場内の「おきなわ時間美術館」にて共同売店写真展を開催することになりました。

しかもスペシャルプロジェクト、「栄町共同売店」も期間限定でオープン予定!



共同売店写真展 in 栄町市場

【開催期間】 5月10日(土)〜5月24(土)
【開催場所】 おきなわ時間美術館(前島アートセンター・栄町市場内)

主 催: 共同売店ファンクラブ、前島アートセンター
共 催: 栄町市場商店街振興組合
協 力: 沖縄大学地域研究所
問い合わせ: 098−885−9371(前島アートセンター)、090−1850−2829(眞喜志)
  
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2008年04月22日

奄美・宇検フォーラム新聞記事



 宇検村で開催された「宇検村の地域力を鍛えるフォーラム」が、いくつかの新聞に取り上げられていますのでご紹介します。


南海日日新聞 平成20年3月6日



奄美新聞 平成20年3月6日


南海日日新聞 平成20年3月13日

3月13日の南海日日では1面バーンとフォーラムの記事です。

webでは、西日本新聞3月21日にアップされてました。  

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2008年03月29日

奄美の地域商店 その2

宇検村に残っている共同店(地域商店)です。
佐念(さねん)、名柄(ながら)、平田(へだ)、芦検(あしけん)、宇検(うけん)の5つの集落にあります。
今回は、宇検商店以外の4店を回ってきました。


芦検商店です。  
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2008年03月15日

奄美の地域商店 その1

奄美の地域商店(共同売店)を紹介します。

宇検村でのフォーラムをはさみ、2泊3日で回ったので駆け足でしか訪問できませんでしたが、ようやく沖縄以外の地にも共同売店があることを、この眼で確かめることができました。
とりいそぎ報告です。



大熊振興商店商店です。
名瀬の大熊漁港の近くにあります。新しい住宅街の通りに面していて、最近移転して建て替えられたようです。
れっきとした「株式会社」です。株主は、地域の皆さん。沖縄の共同売店と同じ仕組みです。

  
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2008年03月09日

宇検村の地域力を鍛えるフォーラム

奄美のシンポジウム、「宇検村の地域力を鍛えるフォーラム」が無事終了しました。

「沖縄の『共同売店』に学ぶ、宇検村『地域商店』の可能性」をテーマに、地元、宇検村の売店関係者、教育委員会を始め、沖縄側からも8名が参加しました。
2泊3日の間に、売店めぐり、フォーラムへの参加、宇検村の方との交流会と駆け足の日程でしたが、たくさんの収穫がありました。
とても一度にはアップできないので、少しづつ紹介していきます。

まずはフォーラムの様子から。

  
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2008年02月29日

奄美フォーラムの詳細決まりました!

奄美での共同店フォーラムの詳細について、沖縄大学地域研究所からお知らせがありました。

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日時:平成20年3月6日(木) 午後1時~午後5時30分

場所:宇検村生涯学習センター「元気の出る館」大ホール

プログラム
13:00 開催の挨拶(宇検村教育委員会事務局長 元田氏)
13:05 「共同売店の現状と可能性」 沖縄大学 宮城能彦氏
     「奥共同店100年の歩み可能性」 元国頭村奥区長 島田氏
     「個人商店の現状と課題」 宇検村商工会副会長 元山氏
     「共同売店の現状と課題」 (株)芦検商店主任 玉利氏
15:15 シンポジウム 共同売店(商店)の現状と可能性
17:15 閉会の挨拶

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取り急ぎお知らせでした!

  

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2008年01月26日

奄美で共同売店シンポ開催!

2008年、最初の投稿です。
ということで早速ですが、新年早々、今年最大のイベントが決まりました。

来る3月6日、奄美の宇検村で
共同売店シンポジウムが開催されます!

「共同売店シンポジウム in 奄美」(仮、というかたぶん、、、)
【日時】2008年3月6日(木)

※3月5、6、7日の2泊3日のツアーを計画中です。  
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2007年12月26日

宮城共同売店(宮城島)

2007年も残りわずかということで、慌てて訪問記をアップします。

今回ご紹介するのは、宮城共同売店。
東村の字宮城にも「宮城共同組合・本店」がありますが、今回は宮城島(うるま市)にある宮城共同売店です。

  
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2007年11月19日

汀間共同売店

ここしばらく、共同売店そのものの話題がなくてスミマセン!
ということで、先日行った汀間共同売店の紹介です。



沖縄本島北部、名護市の東海岸に位置する汀間という部落にある共同売店です。
汀間は「てぃーま」と読みます。
なんとも沖縄らしい名前じゃないですか。
瀬嵩のちょっと先にある小さな集落なので、車で通るとあっという間に過ぎてしまって見落としてしまいますが、拝所(御願する場所)のフクギ並木と公民館の間にあります。

  
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2007年10月19日

東洋大学・高山ゼミ来る

先月の9月9日、東洋大学の高山直樹先生のゼミ生の皆さんが合宿で沖縄にいらっしゃいまして、共同売店のお話をさせてもらいました。


(写真は昨年のものです、今回撮れなかったので頂いた資料から拝借しました、、、)

高山先生は今年の1月に中・北部の共同売店をご一緒させて頂きまして、その時にも、夏の合宿の時には学生さんにも共同売店のことをぜひ紹介しましょうとお話していました。

ここ数年、毎年沖縄で合宿されているそうですが、今年の合宿のテーマは「環境」「平和」「人権」とのこと。
社会福祉を専攻されている皆さんですが、沖縄という場所で、福祉という範囲を越えていろいろなことを感じ、考えるお手伝いができるのは、私にとってもとても嬉しいことです。  
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2007年10月12日

「貧困なき世界を目指す銀行」と沖縄の共同店



ご無沙汰しておりました。
お陰さまで忙しくさせていただいているうちに、気がつけば今年も残りあと2ヶ月半ですね。

先月9日、琉球新報に共同売店のことを書かせてもらう機会がありました。
本の紹介欄みたいなコーナーですが、『貧困なき世界をめざす銀行家 ムハマド・ユヌス自伝』(早川書房)を紹介しながら、グラミン銀行のマイクロクレジットと、共同売店とを結びつけてみました。  
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2007年06月19日

滋賀県の地域福祉

3月に行ってきた滋賀の報告、その3です。(前回はこちら→ その1 その2

東近江市・八日市図書館での「まちづくり講演会&共同売店写真展」の翌日、市民の手による福祉サービスの様子を、滋賀地方自治研究センターの北川憲司さんに案内していただきました。  
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2007年05月25日

奄美の共同売店

滋賀の続きの前に、ちょっと報告します。

以前から
「奄美にも共同売店があるよ!」
と知らせてくれていたおんがち村通信のイズミさんが、先日、沖縄にいらっしゃいました!

そもそものきっかけは2月に放送された「沖縄楽園スタイルうちなー亭」を見て出た、
 「似たようなスタイル、シマにもあるがね」
の一言だったそうです。

詳しくは「おんがち村通信」で!↓
株式会社大棚商店1 株式会社大棚商店2 大熊振興商店




一緒に共同店めぐりしたかったのですが、今回は日程に余裕がなかったので、沖大の宮城先生や「共同店ものがたり」にオーストラリア・マレーニ報告を書いて頂いた千住さんをお呼びして、「共同売店ファンの集い」を、桜坂のカラカラで開催しました。

5人だけのささやかな集いでしたが、しかし! これまでほとんど情報のなかった奄美の共同店と、沖縄の共同店の情報交換がされたのは、きっとおそらく初めてではないでしょうか?
これは歴史的な一歩といっても過言ではないですね、たぶん(^^
歴史はともかく、これからの交流に繋げていけると嬉しいですね!



奄美では「共同店」といわずに「商店」というようですが、ほぼ沖縄の共同店と同じもののようです。
くわしくはまた改めて書こうと思います。

これはぜひ奄美に行かなきゃいけないですね~







  

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2007年05月17日

広島県、川根地区の「共同売店」

前回の報告から、ちょっと間が空いてしまいましたが、3月に呼んで頂いた、滋賀県東近江市の地域づくりイベント、「ほんまに私(みんな)が主役のまちづくり」の報告その2です。

イベント概要はコチラ、 滋賀報告1はコチラを参照してください)




こちらが、川根振興協議会(広島県安芸高田市)辻駒健二さんです。
辻駒さんは、地域づくりや住民自治の分野では有名人です。
1月にNHKの番組で内橋克人さんと一緒に出演されていたのをたまたま見て、
「こんな人がいるんだー、すごいなー」
と思っていたんですが、2ヶ月後に直接お会いできるという幸運に恵まれたのでした。




川根振興協議会は、地域の諸問題を住民の手で解決しようと1971年に設立された自治組織で、辻駒さんはその会長であり、広島県の安芸高田市地域振興推進員も努めておられます。

川根(旧・川根村)は、19の集落におよそ260戸、人口600人ほどの地域です。
川根村は1956年(昭和の大合併)に高宮町へ、さらに2004年(平成の大合併)に安芸高田市へと合併されています。
最初の合併後、役場、学校、病院、商店街などが次々と消えていき、2000人いた人口は3分の1に。過疎化、高齢化が深刻となっていました。

大きな転機となったのは1972年、広島を襲った集中豪雨がもたらした大水害で、川根地区は孤立し、大きな被害を被ります。
この時、「もう行政には頼れない、自分たちでできることは自分たちでやらねば」という危機感と自治意識を強く持ち、災害復興だけではなく、産業、福祉、教育などあらゆる分野で自治活動を進めていきます。

川根の取り組みは、やがて高宮町全体に広がります。
そして、地域住民が加入する振興会が、それぞれに予算と権限を持ち、町役場と役割分担をしあうという「高宮方式」は、地域自治のモデルとして全国に知られるようになります。




この川根地区に万屋(よろずや)という店があります。
万屋は、住民の共同出資によって誕生した「共同売店」です。

7年前、農協の合併に伴う合理化で、高田郡農協は川根地区にあった農協売店の閉鎖を決定しました。
地域に一つしかない売店がなくなるというのは大変なことです。
特に、お年寄り、車に乗れない人、立場の弱い人は、その地域では誰かの助けなしには生きていけないということです。

閉鎖の話を聞いてすぐ、辻駒さんは農協の組合長の元へ行き、
「どうしても廃止するなら、その施設をくれ」
と言ったそうです。
そして地域の人たちに出資を呼びかけます。
しかし、始めはみんな心配して、
「出資して赤字になったらどうするんだ、また出資しろ、というんだろう」
と言ったそうです。
その時、辻駒さんは、
「みんながそれほど心配するなら大丈夫。店がつぶれないように、店で買い物するでしょうから。車に乗れない高齢者を支えるためにも、町に買い物に行くのを10回のうち、7回にして店を利用すればちゃんと儲かる」
と説得してまわった。
その結果、1戸1000円の出資に260戸の全戸が応じて、農協は「万屋」として、またガソリンスタンドは「油屋」という、地域による「直営売店」に生まれ変わりました。

実際の経営は、協議会の副会長でもある岡田さんの建設会社に依頼。
また、たとえ1000円ではあってもきちんと「株券」を発行して、一人ひとりが「株主」であり、みんなの店だという意識を持つよう工夫しているようです。
現在は、国の助成金で老朽化していた店舗も建て替えることができ、万屋の周辺は「川根タウンセンター」として整備が進んでいるようです。

岩手日報06.6.1「とことん住民力」




滋賀の帰りに、ぜひ川根にも寄っていきたかったんですがね~
さすがにそこまでの時間はありませんでした。

私は万屋のことを上記のNHKの番組で初めて知ったのですが、「これは共同売店だ!」と思いました。
宮城県丸森町大張地区の「なんでもや」もそうです。
合併の繰り返しで役場そのものがなくなり、行政サービスは停止。
本来「組合員」のものであるはずの農協も、巨大化した組織を守るための「合理化」で地域から撤退していく。「儲けるだけ儲けて、儲からなくなったらサヨウナラ」というのは、スーパーやコンビニと変わらない。

もちろん沖縄にある歴史的な意味での「共同売店」ではないですが、設立に至る背景には共通するものがあると思います。
共同店が誕生した100年前の沖縄には、そもそも「行政サービス」というものがなかった。

ちなみに、辻駒さんに
「沖縄の共同売店や、宮城県のなんでもやを知ってたんですか?」
と聞いたところ、
「今回、初めて知りました」
とのことでした。

ということで、長くなりましたので、この辺で。

この翌日、北川さんの案内で、茗荷村しみんふくしの家八日市、しみんふくし滋賀の材久さんなどを見せていただくことができました。
共同売店の福祉的機能を、継承し発展させるヒントを教えていただきました。
次回、その紹介をしたいと思います。  

Posted by マキシ at 23:24Comments(0)TrackBack(0)共同売店の可能性